新首相誕生と中国での男児殺害、中東情勢の緊張と動乱の渦中で — 六白金星10月は、自分を支えてくれる周囲に感謝することで未来に希望を見出す時
10月を迎えました。政治面では先月、27日に岸田首相の後任を決める自民党総裁選が行われましたが、石破茂氏が新しい総裁に選出され、石破内閣が誕生することになりました。国民的人気を誇る石破首相には、裏金問題などで傷が深い自民党の切り札として大きな期待がかかりますが、間近に迫った衆院解散・総選挙で国民がどんな審判を下すかに、注目が集まるところです。
海外に目を遣ると、中国では日本人男子児童が、登校中に刺殺されるという痛ましい事件が起こりました。その凄惨さに日本の世論が激しく反中へと傾斜し、今後の日中関係の悪化が危惧されています。また、レバノンでは通信機器の同時爆発テロが起こり、日本の防衛省が在留邦人の退避に備え自衛隊機を派遣するなど、中東情勢に大きな緊張が走っています。
国内経済に関しては、今月はサラダ油やスナック菓子など、3000品目の値上げが予定され、庶民の生活が一層、苦しくなることが指摘されています。国内外に難問は山積していますが、新政権下で良い方向へと向かうことを、願いたいものです。
寒露を迎える10月8日、月運が七赤金星から六白金星に移ります。六白金星は、“天”を表す星です。天は尊い、高貴のイメージです。父性、権力闘争、支配といった面が強調されます。また“完成”、“施し”、“首相”、“勝負”といったキーワードも挙げられます。一方で“結婚”といった象意もあります。
今月は石破新政権が発足しますが、目前に迫った衆議院解散・総選挙を前に、外交政策や路線対立等で与野党入り乱れた権力闘争が激しくなりそうな気配です。一方、個人面では “結婚”の意味もあるように、交際から日も浅い男女が電撃入籍を果たしたり、長く交際したカップルが遂に結婚へ辿り着くといったケースが増えそうです。また、転職や転居等で新しい生活を始める方は、その環境で、結婚縁に繋がる異性との出逢いが期待できるかもしれません。
10月の月運の干支は、“甲戌(きのえいぬ)”。秋と冬の境目、季節を着替えようとしている樹木のイメージです。今月は論理的思考に優れ、たゆまぬ努力を重ねて目の前の出来事にテキパキと対応できそうです。義理人情にも厚くなる傾向があるので、支えてくれる人に感謝の言葉を伝えると、信頼度も運気もupしそうです。
二十八宿は“室宿”。今月は、人の好き嫌いが激しくなる傾向があるようです。勢いに任せて舌禍を起こす可能性もあるので、その点は注意しましょう。また、何かに熱中しすぎて、周囲が見えなくなってしまう傾向もありそうです。近しい人の意見や助言には、耳を傾ける姿勢を持ちましょう。美容や友人との食事、新しく始めた習い事に、ツキがありそうです。
重要な契約や勝負事に関しては、大安の5日、11日、17日、23日、29日、よろずよしの11日、百事吉の14日、一粒万倍日の6日、9日、12日、21、24日に設定すると良いでしょう。特に11日は、天赦日、よろずよしの最強幸運デーです。デートや告白、プロポーズを考えている方は、上記の日を選びましょう。なお、今月の暗剣殺は西北となります。この方位への旅行等は、極力避けましょう。
“食”の影響で社会と人間関係に破壊と再生が齎される10月 — スサノオとクシナダヒメの魂は転生し、いま永遠の愛とめぐり逢う
西洋占星術の観点で言えば、引き続き海王星は年末まで、魚座で最後の逆行中です。先月は能登の豪雨で10名以上の死亡・行方不明者が出ましたが、今月も地震や土砂災害には、細心の注意を払いましょう。
3日3時49分には、天秤座で新月を迎えます。金環日食となるこの新月では、皆のフットワークが軽くなり、ネットを介しての活発なコミュニケーションが展開されそうです。勇気を出して自ら動き出すことで、“運”も大きく動く時です。その中から、新しい恋愛や共同事業がlaunchする動きも出てくるでしょう。日食は日本では見ることができず、イースター島、チリ、アルゼンチンで観測できます。全てを飲み込む=リセットの暗示があるので、上記の観測可能な地域では大規模な自然災害や伝染病の発生の可能性があります。
9日には、双子座の木星が逆行に転じます(~2025.2/4)。拡大・発展を表す木星が知性、情報、コミュニケーションを表す双子座で逆行すると、これまで順調だった仲間内で進めていたプロジェクト等の新たな試みに一時的にストップがかかったり、停滞感や挫折感を覚えることがあるかもしれません。何かと、苛立ちを感じやすい4カ月となりそうです。
12日には、山羊座で逆行していた冥王星が、順行に転じます(~11/20)。220年に亘り続いた “地の時代”のオーラス、これまでの社会で大きな影響力を持っていた権威、権力、組織が、新たな“風の時代”の到来を前に、その力を失う時です。例を挙げれば、この時期は石破新政権下での衆議院解散・総選挙が行われると予測されていますが、“地の時代”を代表する組織であった自民党が歴史的な惨敗を喫し、今度こそ解体を迫られる可能性があるかもしれません。誰もが、時代の大きな変わり目を体感する時です。
14日には、水星が蠍座入りします(~11/3)。“食”の季節と重なる水星の蠍座滞在期間は、まさに人間関係が総入れ替えに逆転現象が起きたり、タイムラインが切り替わり本来、交差することのなかった人物とご縁ができ、日を置かず結婚に至る恋愛がスタートするなど、劇的な出来事が起きる可能性を秘めています。一つひとつの出会いを、大切にしましょう。
17日20時26分には、牡羊座で満月を迎えます(ハンターズムーン)。“食”の季節の終点となるこの時期は、ここ最近の大きな心情、環境の変化にいささか疲れを覚え、情緒が一時的に不安定な状況となるかもしれません。可能なら有給休暇などを行使し、ゆっくりと心身を休めると良いでしょう。新たな恋人ができた人は、遠慮せずパートナーにSOSを発してみましょう。この時期は年末までにどんな自分になっていたいか、何を獲得したいのかを、じっくりと考えてみましょう。
恋愛や金運を表す金星は、18日に射手座へ移動します(~11/12)。この時期は新しくも懐かしい、燃え上がるような恋愛のチャンスに恵まれる時です。この時期にご縁が深まる相手は、不倫のような秘密を伴う恋ではなく、社会的に堂々と認められる、穏やかでしっかりした形での交際となるでしょう。また、お相手は海外とご縁があるかもしれません。
そして23日には、太陽が蠍座へと移動します。ここから初冬にかけ、仕事面、プライベートに於いて、人間関係の大幅な入れ替えが続きそうです。思いもよらなかった場所で出逢った異性とすぐに深い仲になるなど、(善きにせよ悪きにせよ)予想外の展開があるかもしれません。別離の場合は、男女の愛憎も含め、激しい亀裂を伴う訣別となる場面もあるでしょう。激しく入れ替わる景色の中で、自分が本当に心から幸福になれる間違いのない選択をする。そんな10月の終わりに、したいものです。
今月は、旧暦の神無月です。出雲大社の鎮座する島根では“神在月”と呼ばれ、日本中から八百万の神々が集まって一堂に会し、縁結びの会議を行うとされています。今月の最後は、日本最古の和歌とされる、スサノオノミコトが最愛の妻・クシナダヒメを想って詠んだ歌を、紹介しましょう。
“八雲立つ
出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を”
(訳)何重にも重なり合う雲が立ち上る、ここ出雲に立ち上がるのは、
あの八重垣のような雲だ。
私が妻と住むこの家にも、八重垣を造っています。そう、八重垣を—
クシナダヒメは、ヤマタノオロチに食い殺されるところをスサノオに救われ、出雲に帰った二人は結婚し、須賀という場所に新居を建てました(映画『君の名は。』のラストシーンで、主人公の瀧と三葉が劇的な再会を果たした場所が“須賀神社”です)。その新居が完成した時の喜びを、スサノオは歌にしてこう詠みました。
見上げれば、青空には白い雲。その何重にも重なる八雲に、スサノオは最愛の妻・クシナダヒメとの希望に満ちた夫婦生活を、思い描いていたのでしょう。天上で、神々が縁結びの会議をするこの神無月に、TRINITY読者の皆様が、神々のご加護の掌中で、人生の豊穣の秋を迎えられますよう、祈念しております。
(了)