令和3年12月メッセージ — 人生の風雪に耐えた花々は、師走の寒空の下で間もなく咲き誇る未来を想う

12月

ポスト・コロナの世界を生き残るために — 四緑木星12月は、旺盛な行動力で自分の意志を貫いて来年の“仕込み”を行うとき

早いもので、今年も最後の月を迎えました。
急に気温も下がり、外出の際は、コートとマフラーが手放せなくなりました。
街にはクリスマスツリーが立ち並び、ロマンティックな季節の到来を演出しています。そんな雰囲気に呼応するかのように、先月は菅田将暉&小松菜奈、吉田栄作&内山理名といった大物芸能人カップルが、長年の愛を実らせ結婚発表するなど、喜ばしいニュースがありました。情熱の星・火星の蠍座滞在と月食の影響は今月も続くので、紆余曲折を経た男女が再会して復縁したり、一気に恋の炎が燃え上がるケースが、師走の街を彩りそうです。首都圏のコロナウイルスの感染者数はいよいよ一桁まで落ち着き、条件つきで多くの人々が集まるイベントなども、再開されるようになりました(私事ですが、先月は桑田佳祐さんのライブに足を運び、久々にリフレッシュできました)が、本格的な冬の到来を前に、コロナの第6波やインフルエンザの流行に対しては、引き続き緊張感を維持したいところです。また、ガソリンや野菜の高騰が、日々の生活に大きな影響を及ぼし始めています。生活防衛のために、副業などで新たな収入の確保を図っておく必要が迫られていると言えるでしょう。

大雪を迎える12月7日、月運が五黄土星から四緑木星に移ります。
四緑木星は、“風”を表す星です。
往来、遠方、交通、取引、盛況といった象意
があります。
人に例えれば、旅人、迷い人、商人といった、距離感を持って“動き”を表すもの、また信用、縁、調うといった暗示が強調されます。四緑木星の“遠方”“往来”の暗示がある通り、これまでの在宅による生活を強いられた鬱屈から、遠方への旅行などによる都会⇔地方間の人間の往来が増えそうです。ただ、前述の通り、緊張感の緩みによる、コロナウイルスの再活発化には注意したいところです。

12月の月運の干支は“庚子”。冬に繰り広げられる激しい戦闘、戦争のイメージです。
今月は、自分にとって大切なものを護る為に優しさを発揮し、行動する心が強まるようです。他人の助言を聞くよりも、自分の意志を貫いて結論を出す時です。気性が激しくなりがちなので、その点は注意しましょう。創作活動をしている人は、今月、会心の一作ができるかもしれません。筋トレしたり、好きな音楽を聴くと、良い気分転換になりそうです。

二十八宿は“箕宿”。
今月は、独立心が高まり、年明け以降の新しい展開に向け、転職や会社の設立などを考える人が多くなりそうな気配です。ロマンに生きる心と、自由を求める気持ちが強くなりそうです。また、良き理解者、相談者に恵まれる暗示も出ています。競争心と行動力が高まる、パワフルな一ヶ月となりそうです。なお、今月は北西、南東の方位が大凶となりますので、この方角への旅行等は控えましょう。

 

ルノルマン&タロットによる個人面/社会面の月間リーディング — “クロス”“コウノトリ”、そして“ワンドのエース(正)”“カップの5(逆)”のカードが暗示する2021年12月の暗示は

12月の月間リーディングを、個人の生活面はルノルマンカード3枚引きで、社会情勢はタロットカードを使用し、スリーカードスプレッドで占いました。

12月

ルノルマンリーディングで出たのは、『クロス』『コウノトリ』『指輪』のカード。
『クロス』は“使命、天命、重責”を、
『コウノトリ』は“移動、変化、引っ越し、新しい家族”を、
『指輪』は“契約、約束、婚約、パートナーシップ”を表します。
今月の個人面は、先月に続き、仕事面や恋愛面で、運命的な出来事が起こる暗示が出ています。ライフワークとも言える、やりがいのある作業に使命感を持って取り組み始めたり、ご縁の強いお相手との交際の開始、或いは婚約や結婚など、大きく生活環境が変わる方が多いでしょう。転職や転居で、人間関係が激変する暗示もあります。幸福への道を歩み出す、慌ただしい師走となりそうです。これまで一生懸命に努力を重ねてきた方は、状況の好転を、期待して良いでしょう。

社会情勢を占ったタロットカードで出たのは『ワンドのエース(正位置)』『ペンタクルの5(逆位置)』『カップの5(逆位置)』。アドヴァイスカードは『カップの2(正位置)』。
“ワンドのエース(正位置)”は、“新しい仕事のスタート、深層心理で動き出す衝動、情熱”を意味します。“ペンタクルの5(逆位置)”は状況の好転、援助が受けられる、苦しい状況の改善といった象意を、“カップの5(逆位置)”は再出発、過去を振り切る、或いは別れた人が戻ってくることを暗示。そしてアドヴァイスカードの“カップの2(正位置)”は、和解、援助、交渉の成功を表します。

総合すると、この12月の社会は、なんらかの公的な援助で給付金を得られたり、新しい仕事が決まり収入に目処がつくなど、金銭的な苦境から脱出できる気配です。援助は金銭的なものだけでなく、信頼し合える人物との繋がりによる孤独の克服といった、精神的な安定という意味合いもありそうです。コロナ禍などを理由として喪失した大切なものが、良い形で帰ってくる可能性もありそうです。“再会、再出発”というキーワードが浮かびます。

12月

 

12月のキーワードは“魂の再会による再出発” — 射手座新月=皆既日食が連れてくるご縁結びで、可能性のフィールドが無限に広がる

西洋占星術の観点で言えば、12/1に魚座の海王星が順行に戻ります。地に足がつき、社会性が高まるので、夢を現実に落とし込んで堅実な活動ができる流れに入ります。これまでの迷いも、晴れてきそうです。13日まで、火星は蠍座に入っています。決断力や目的達成の意欲に、迫力が増す時です。告白やプロポーズに成功した方は、ロマンティックなクリスマスを過ごせそうです。4日16時43分に起こる射手座新月は、皆既日食となります。先月の月食から起きている大きな自己変容の流れの中で、これまで歩んだ人生での魂の学びとの格闘に思いを馳せながら、己の可能性を信じ、未来の目標の的を絞って射抜く、決意のタイミングです。その隣には、魂の再会を果たせた、心から信頼し合える仲間が傍にいるでしょう。また、なんらかの形で外国とも縁が強まるかもしれません。先月も言及しましたが、年明けまで、ドラゴンヘッドは双子座にあります。過去世でご縁のあった強い絆のソウルメイトが現れ、この時期にあなたを強力にバックアップしてくれるでしょう。これまで苛まれた、孤独感を癒せる時となりそうです。そして19日13時36分に起こる双子座での満月(コールドムーン)の頃は、心の奥深い部分で劇的な変容が起き、まさに眠っていた才能が開花するタイミングです。SNSを通じて知り合った仲間とのコラボレーションや共同事業の立ち上げが、副業や二次的な収益に繋がるかもしれません。まさに昨年のこの時期、“風の時代”到来のムーブメント下で言われていた、“皆が自分らしく生きる時代”が、本格的に始まる合図と言えるでしょう。冬至の22日には、太陽は山羊座に入ります。漸く魂の再会を果たした、仲間との熱い友情を喜ぶ時です。28日まで、木星は水瓶座で順行しています。過去にすれ違った人、むかし獲り逃した幸福との、思いがけない再会を果たすフェーズです。全ての後悔、無念を清算して、明るく楽しい気持ちで、新年を迎えましょう。

今年最後となる本稿は、「西郷南洲遺訓」の一節で締めたいと思います。

 

耐雪梅花麗  雪に耐えて梅花麗しく
経霜紅葉丹  霜を経て楓葉丹し
如能識天意  如し、能く、天意を識らば、
豈敢自謀安  豈敢て、自から安きを謀らんや

梅の花は、雪の冷たさに耐えてはじめて麗しく咲き、
楓の葉は、霜を経てはじめて真赤にいろづく。

あなたが、もしこの天の計らいに気づくことができたなら、
どうして安易な生き方を自ら選んだりできようか(いや、選んだりはできないはずだ) — 。

 

人生の風雪に耐えた、あなたという名前の花は、これから温かい季節に向かって、ゆっくりと咲き誇る姿を、見せてゆくことでしょう。

読者の皆様が、未来への素敵な予感で、この師走を過ごされることを、願っております。

今年も一年、私のコラムを読んで頂き、ありがとうございました。

それでは、良いお年をお迎えください。

 

(了)

 

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

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