令和2年11月メッセージ — 時の河を超えて互いに思いを馳せた魂たちは、統合の感動に打ち震える

11月

今月の個人面は、運命で結ばれた男女が、パートナーシップを成就させ、婚約や結婚に至る交際が叶うという暗示が出ています。
左にいる男性は“不動”、右側の女性は“活動”ですので、女性の方から積極的にアプローチすることで、男性との交際に繋がるというケースが多くなるでしょう。最初の段落でも触れた、今月の九星の月運である八白土星には“連絡、復活”の象意もあるので、過去に出逢っていた異性と再会し、これから恋愛や結婚に向けた歩みを始めてゆく方も多くなりそう(11/14まで続く火星の逆行も、最後の背中を押してくれる星回り)です。また先月は、全国から八百万の神々が出雲大社に集まり、縁結びの会議をする『神無月』(出雲では逆に“神在月”と呼びます)でしたが、今月はいよいよ、神々の縁結び会議の結果が、本格的にもたらされる月です。真実の恋愛の成就を心待ちにしていた方は、期待して良いでしょう。

社会情勢を占ったタロットカードで出たのは『隠者(正位置)』『愚者(逆位置)』『カップの4(逆位置)』。アドヴァイスカードは『運命の輪(逆位置)』。
この11月は、コロナ禍による経済状況が悪化する中で、生活苦に端を発する犯罪の増加と、新しい収入先の確保を求められる暗示が出ています。
“隠者の逆位置”は、孤独からくる引きこもりや、反社会的な事象、恐怖を表します。
先月は、生活の逼迫を理由に給付金詐欺に手を染め、女子大生が逮捕されるというニュースが報じられました。貧困に喘ぐ一般の人々が、魔が差して犯罪に加担するケースが、今月も社会問題としてクローズアップされそうです。

“愚者の逆位置”は、衝動的、無計画、軽はずみ、フリーターを意味するカードです。
コロナ禍を起因とする不景気で、非正規社員の増加が進む気配です。また、月命の“丁亥”とも重なりますが、今月は気分屋の面が出てきそうなので、旨い話には飛びつかないよう注意しましょう。軽挙妄動は慎む時です。“カップの4(逆位置)”は方向転換、新しい世界へ飛び込むなどの暗示です。それまでの仕事がなくなったり、新たな収入先を考えている方は、しっかりと下準備をして新しい仕事や事業計画をlaunchさせましょう。人間関係も、大きく入れ替わる気配です。そしてアドヴァイスカードに出てきた“運命の輪の逆位置”は、不安定、仕事面での失敗、解決策が見当たらない、などの暗示があります。“Go To イート”など、政府は景気回復策を幾つか実行していますが、本格的な経済回復は、今月も期待できないとみて良いでしょう。困難な状況は続きますが、 “忍”の一字で生き抜くことが求められる、霜月となりそうです。

11月

 

立皇嗣の礼を受けて市井の魂の統合が続々と……激動の風の時代を目前に、いま“思い人”と新しい物語を始める時

今月は8日に、秋篠宮文仁親王殿下の“立皇嗣の礼”が挙行されます。
これで、昨年の新天皇即位に係る全ての儀式が、完了することとなります。皇室の統合が完成した後はいよいよ、市井の民に統合の波が、続々と押し寄せます。
前項でも触れましたが、先月の神無月、八百万の神々の会議で決定された縁結びの結果が、いよいよ地上の私たちにも届けられそうです。

西洋占星術の観点で言えば、牡羊座にいる火星は11/14まで逆行しています。激しい感情が表に出やすい時なので、社会面では(特に大統領選の結果を受けてのアメリカでの)テロやデモの暴徒化、口論からくる傷害事件の多発などに注意が必要です。一方で、個人面では魂で結ばれた運命の相手(ソウルメイト)や、人生を賭けた仕事(ソウルワーク)との出逢いが期待されます。牡牛座の天王星も逆行中ですが、コロナ禍を受けての冬の賞与ゼロなどの現象が、副業の解禁、自宅での個人事業の活性化など、組織依存からの脱却と収入革命を更に促すようです。11/29には、魚座の海王星も5ヶ月ぶりに順行に転じます。今月は“丁亥”の時でもあるので、スピリチュアルな感性が開花し、これから一緒にソウルワークをしてゆく仲間と、インスピレーションで引き合うこともあるかもしれません。

13日は、山羊座の木星と冥王星が再び合。過去のしがらみからの解放、新しい価値観への誘いが起こります。世界に大きな激震が走るような、破壊と建設の転換ポイントとなりそうです。翌14日に火星が順行に転じると、15日14時7分には、蠍座で新月を迎えます。ここでは、パートナーシップの統合が強いテーマ。“Re-union”(再会)という言葉が浮かびます。深い魂の繋がりを感じる仲間と、急速に関係が発展するタイミングです。そして、30日18時29分の双子座での満月(=半影月食/ビーバームーン)は、180年に及んだ“地の時代”から、200年続く“風の時代”への移行を目前に、過去のネガティブな感情を完全に手放し、水瓶座時代を共に生きてゆく“魂友”と、人生を賭けるに値する、ソウルワークに取り組むスタートの時と、なりそうです。

今月は、古今和歌集に収められている、詠み人知らずの著名な和歌をご紹介しましょう。

 

飛鳥川 淵は瀬になる 世なりとも 思ひそめてむ 人は忘れじ

(訳)たとえ飛鳥川の淵が一日で瀬になるような変わりやすい世の中であっても、

一度“この人を”と愛し始めた以上は、その人のことを私は、何があっても、忘れはしないでしょう —

 

さあ、いよいよ“統合”の霜月が、やってきました。

ひたむきに生き抜いたあなたに、“思い人”との新しい物語が始まる11月となりますよう、祈念しております。

 

(了)

 

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

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