令和2年2月メッセージ — 感慨の涙を拭いながら、私たちは真実の居場所へ向けて歩を進める

西洋占星術の観点で言えば、1月12日から2月16日までは全惑星が順行中。自分にとっての長年の懸案が大きく片付き、物事がスムーズに流れ出す時でもあります。2月7日までは、水星が水瓶座に滞在。新たなご縁との結びつきが強まる流れです。9日16時33分には、獅子座で満月。旧暦での新年のスタートと心の歩みを合わせるように、電撃結婚や転職、起業などの決断のタイミングがやってきます。周囲の助言や諸々の事情などを勘案するよりも、自身の気持ちに心のまま選択をすることが、真の幸せに繋がるでしょう。最近、長年勤めた会社に魅力を感じなくなったり、長年親交のあった友人と仲違いしているといったケースをよく聞きますが、まさに人生の基盤(収入源、人間関係)”の大きな入れ替え、“転変”の時です。私に関して言えば、1月は今まで全く関わりのなかった土地へ引っ越しをし、占いの第一線からは身を退き、市井の研究家へと戻りました。不要な過去の人間関係も、電話帳から一気に削除したり、SNSに於いては大量にリムーブ&ブロックをしました。思い切って生活環境を変えることで、新しい、より良いものが入ってくる時です。
16日7時17分の蠍座での下弦の月を経て、翌17日9時5分には水星が逆行を開始(3月10日10時59分まで)。電車などの交通機関の遅延やメールの不具合など、生活のあらゆる場面でトラブルが出てきやすい時でもありますが、この期間は、過去に出逢った懐かしい友人や仲間との再会のチャンスが巡ってきます。その中から、結婚に繋がる恋愛の相手となる存在もいるかもしれません。この40日間は、過去の異性関係の棚卸しをして、もう一度会いたい人がいるならば、手遅れにならないうちに自ら連絡を取ると良いでしょう。そして、24日0時32分に魚座で迎える新月の頃には、今後長く留まることになりそうな生活環境についてのビジョンが、鮮明となってゆきそうです。魚座は解放、癒しの星座です。色んなものと闘い、傷つきながらも一生懸命に生きてきたあなたの魂を癒してくれる魂の伴侶が、早ければ新月の夜、あなたの傍にいてくれるかもしれません。

 

マハトマ・ガンジーが遺した名言と亡き恩師の記憶に触れて — 涙があるからこそ、前に進む如月の一ヶ月を

ガンジー

(マハトマ・ガンジー/画像提供ウィキペディア)

本稿を書いている1月30日は、非暴力主義を掲げ、幾度も投獄されながらも祖国インドを独立に導いた政治指導者・マハトマ・ガンジー(1869~1948)の命日に当たります。今回は、そのガンジーが遺した、不滅の名言をご紹介しましょう。

“束縛があるからこそ、 私は飛べるのだ

悲しみがあるからこそ、 私は高く舞い上がれるのだ

逆境があるからこそ、 私は走れるのだ

涙があるからこそ、 私は前に進めるのだ”

79年の人生を闘いに捧げ、最期は兇刃に斃れた彼だからこそ、真理となって、私たちの胸に迫ってくる言葉です。

1月は、私が人生で唯一師と仰いだ文学者・堤玄太(1966~2010)先生の、生誕月でもありました。

東大の大学院生であった師がアルバイトをしていた予備校で、講師と生徒として出会ったのが平成4年。大学に入った後も、萩原朔太郎の研究者であった師のお手伝いに研究室へ何度も足を運ぶなど、大変親しくさせて頂きましたが、惜しくも平成21年末、44歳の若さで、クモ膜下出血で急逝されました。

ことし、私は師の享年に並びます。

ガンジーも師も、命数は違えど、与えられた生涯を精一杯燃やして、この世を去ってゆきました。

生きるとは、先に逝った人々の想いを引き継ぐことでもあります。

私たちは残りの命数で、これから誰と出逢い、何を果たすのでしょうか。

逆境があるからこそ、私たちは走ることができ、

涙があるからこそ、私たちは前に進めることが、できるのです。

この2月、皆様の魂が、それぞれにとって最善の場所で輝けるよう、祈念しています。

 

(了)

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

《八田靖彦(はったやすひこ) さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/hatta/?c=138853