同性愛に悩む方々からの相談と向き合って—この世に必要のない人間は一人もいない

同性愛者の方には、立派な魂を備えた方が多くおられます。 それは、「性の不一致」という、人間にとって余りにも大きな問題を抱えるという“学び”を、生まれる前に自らに課して生まれてきているからです。

19世紀フランスの哲学者・デュルケームは著書『社会分業論』の中で、『人は社会的存在となることでその自由が実現される』と説きました。
恐らく圧倒的多数であろうヘテロセクシャルで構成される社会が為すべきは、旨く社会と折り合いをつけてやっていきたいと考えながらも、孤独感、社会からの疎外感、愛情の飢えに悩んでいる同性愛者の人々に活躍の場を与え、“自分を受け入れない社会を憎む”心に向かわせない努力をすることではないでしょうか。

 

戸籍法改正という“光”—“社会への恨み、憎しみ”という闇から連れ出す

2000年代に入り戸籍法が改正され、自分の性に違和感を持つ方は名実共に性転換をすることができる時代になりました。
私は、同性愛者の性転換にあたって手術(人工肛門の装着など)をする時は、その費用は全額、社会保険を適用すべきだと考えています。
今まで少数派として白い眼で見られていた方々に光を当てることで、その方々が社会に無用な恨みなどを持つ蓋然性を消滅させることができる。これは、社会にとっても大きなプラスです。

繰り返しになりますが、同性愛者の方には、立派な魂を備えた方が多くおられます。
それは、「性の不一致」という、人間にとって余りにも大きな問題を抱えるという“学び”を、生まれる前に自らに課して生まれてきているからです。

 

家族をつくるのに“男”も“女”もない、そこに在るのは、ただ“愛”だけ

同性愛者のカップルには、親を失った子供たちを引き取って育てたいと考える方が多くいらっしゃるといいます。
それは“恵まれない人間に、なけなしの自分の愛情を注ぐ”という立派な行為です。

性は転換できても、パートナーとの受精が成立しない以上、自分のお腹に新しい命が宿ることはありません。
しかし、“あなた”に“父親・母親”になってもらいたいと思っている子供は、世界中にたくさんいるはずです。
その子たちと、「家族になることを知る温もり」を、学んでいただきたい。
“この世”に人間として生まれてきた以上、“人としての優しさ”を遺して死んでゆきたいというのは、魂の大きな願いに他なりません。

ひたむきに生きようとする、全ての同性愛者の方へ伝えたい。

あなたの生き方が、報われる時代がやってきました。

胸を張って生きてください。

あなたは、この世に必要な人です。

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