数万人の鑑定で視えてきた濱口善幸氏の「ココロが教えてくれる幸せ」vol.1

占いした人数は数万人。そこで培った占いで大切なことや人生はどうすればうまくいくのか?

「心よみ」実はみんな心が読めていた?

タロットカードで未来を占って行くことが僕にできることだったのですが、沢山の心に触れていくことで、相談者さんの心が思っていることを伝えることができるようになっていきました。

今日何を食べたとか、家の間取りがこうでとか、言い当てたりすることはできませんが、その人の心の状況が分かります。なんだか特殊能力的ですが、凄いことではないです。 僕はこの力を「心よみ」と言っていますが、この力は元々みんな持っていたものです。

それが進化と共に沢山の言葉を話せるようになって、自分の感情も言葉で伝えられるようになりました。 犬や猫は言葉を交わす訳でもなく敵や味方、好きや嫌いなどを瞬時に察して行動します。

例えば昔、僕が飼っていた犬のりきは、僕が小学生の頃、学校でいじめられて嫌な思いをして帰った時、いつもは“遊ぼう!! 散歩いこう!!” と飛びついてくるのに、その時は僕の顔をみて悲しい顔をしてそっと僕のそばに座りました。

その時、僕はなぜか涙が出てりきを抱きしめました。今思うと、りきは僕の悲しい心を読みとりそばに居てくれたのだと思います。

これが人と人なら、「大丈夫? 何かあったの? どうしたの?」……となると思うのですが、その時実際に誰かにそう聞かれたかったか? と言うと、「そっとしといて欲しい」が答えだったと思います。

 

自分の心を理解することの大切さ

人の気持ちは複雑です。心はうったえかけても心とは別の外側の自分はその辛さを受け入れられないことが多いです。 でも心は何かをして欲しいとかではなく、心は外の自分に理解して欲しいだけなんです。

苦しい、悲しい、助けて、この言葉を聞いて、ただ自分の気持ちを知ってもらいたいのです。

“自分が好きな物はなんですか?”  “自分一人で一番楽しいと思える時間はいつですか?”

こんな簡単な質問に僕は初めの頃は素直に答えられませんでした。
好きな物ってなんだっけ? 楽しい時はいつだっけ? と頭を悩ませてしまいました。

そして出てきた答えが、好きな物は「カメラ」。好きな時間は「寝ている時」でした。
この答えに違和感を感じませんか?  カメラが好きなのはまだ理解ができるのですが、好きな時間が寝ている時って、寝ている時に楽しいと認識できる意識があるのでしょうか?  カメラが好きなら、好きな時間は「撮影している時」とかじゃないのでしょうか? これが外側と内側、建前と本音がお互いに理解し合えてないと起きる現象です。この矛盾点に気づき、自分の本当にしたいことや楽しいことを見つけられるようになると人はもっと楽に人生を歩んでいけるようになります。

ですが、この大切な心の話を理解できるまでには、やはり時間がかかります。なので、これから色んな例も出しながら、読んで下さっている方に理解して頂けるようにお伝えしていきます。

photo by hamaguchi yoshiyuki

 

僕が数ある占いの中でタロットカードを選んだ理由とは?

タロットの本を読みあさっている時に印象的だったのが、カードの解釈が、それぞれの本に共通して書いてあることもあれば、 全く違う解釈で書いてあることもあったことです。タロットカードは、占い師の解釈や見え方、とらえ方で当たり方が変わる、とても面白い占いだと感じました。自分の解釈や占いの結果からの統計次第で、もっと当てることができるのではないかと考えて、今に至ります。

 

タロットがハズレてしまう怖―いケースとは!?

それは、自分の私情を挟んで占うときです。そして、そこに欲を入れると……ビックリするくらいハズレます(笑)。 タロットカードは種類が多くあります。 数字だけを書いたカードもあれば絵がとても綺麗なカードなど、かなりの数のカードが世の中にあります。

いま僕がメインで使っているホワイトキャッツのカードは、使い始めに苦戦しました。 何度やってもまったく見えて来なくて大変でしたが、カードが伝えたいことだけを考えて、 一切の色眼鏡を捨て素直に受け止めていくことで、バッチリ占いで使えるカードになりました。今ではこのカードの的中率は凄いです。

次回は、自分の心を知るためのヒントを、もう少し深いところまでお話したいと思います。