別の次元への扉を開くかもしれない重力波とは?

太陽の3倍の質量に相当するという膨大なエネルギーがもたらした重力波を2ヶ所でキャッチし、それがまったく同じ波形だったことから、これまで理論だけでしか存在が確認されていなかった「重力波が実在する」ことがわかったのです。

【100年前に発見された重力波】

「世界的な大発見」として、ニュースを賑わした「重力波」。アインシュタインが100年前から予言していたものであり、「相対性理論を証明する最後の謎」などといわれていました。奇しくもアインシュタインが重力波の存在を仮定してから100年という節目の年に、観測されたわけですが、果たして一体どのようなものなのでしょうか?

 

【重力波とは?】

重力波とは、簡単にいってしまえば、「質量を持つ物体の周りに生じる時空のゆがみが、物体が動くことで変動し、波のように伝わるもの」ということになります。質量を持つ物体ということですので、厳密には、人間が動くだけでも重力波は発生しているわけですが、あまりにも微量過ぎて測定することが出来ません。

そこで、「ブラックホール」と呼ばれる宇宙レベルで「超大質量を持つ物体」が衝突した時に放出される波を測定することにしたのです。このとき発生するエネルギーというのは想像を絶するものですが、にもかかわず重力波となると非常に微細なレベルとなります。巨大な天体同士が影響を与え合って動くというレベルでも、その影響は「水素原子1個分」という微少なものなのです。そのために、重力波を捉える施設はなんと、一辺の長さが「4㎞」にも及ぶという巨大で大がかりなものとなっています。

今回は、太陽の3倍の質量に相当するという膨大なエネルギーがもたらした重力波を2ヶ所でキャッチし、それがまったく同じ波形だったことから、これまで理論だけでしか存在が確認されていなかった「重力波が実在する」ことがわかったのです。今後は、日本で作られている「KAGRA」などを含めて、数カ所の地点で重力波を測定することで、よりその精度があがるとされています。

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【宇宙の姿を明らかにする】

しかし、重力波のなにがそんなにすごいのでしょう? 重力波は「時間と空間に作用する」とされています。実際、測定の原理としては非常にわずかではあるものの、「空間が歪む」ことを利用しているのです。今まで、私たちが宇宙を知るためには、光や電波などの、いわゆる「電磁波」に頼るしかなかったのですが、重力波は光よりも遠くまで伝わり、遮るものを透過する力が強いことから、今まで知られていなかったような「宇宙の姿が明らかになる」として期待されているのです。

 

【スピリチュアルな世界と科学が近づく】

また、スピリチュアルな領域が科学的に解明されていくための、糸口となるかもしれません。時間と空間が必ずしも絶対のものではないというのは、スピリチュアルな世界では常識ですが、重力波の研究が進み、より微細なレベルでの検知が可能になれば、時間や空間が普通に変容していることがわかってくることでしょう。さらに、「重力波は次元に影響されない」とも考えられています。

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私たちは3次元の世界に生きていますが、高次の次元は科学的には測定することが出来ていませんでした。しかしながら、重力波は3次元で計測されたものが、4次元や5次元でも同じ形で計測されるということになります。時間と空間をゆがめ、次元を越えて作用するということは、より詳しいメカニズムがわかることで、科学的に「別の次元や空間へアプローチすることが可能になってくる」かもしれないのです。

とはいうものの、まだ重力波は発見されたばかりであり、これから複数の測定施設を使ってのより精密な計測、さらに宇宙の仕組みを解き明かすための手がかりを探す、などといった感じで研究が進んでいくことになりますので、次元や時間や空間といったレベルでのアプローチは先になるかもしれませんが、そう遠くない未来には、科学とスピリチュアルの境目はなくなり、時間や空間、次元などを自由に行き来できるようになっている可能性が高くなってきたことは間違いないでしょう。これからの重力波の研究を楽しみに見守っていきたいものです。

Or what thing is the gravitational wave?
World where gravity wave will bring.

 

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