第141回★英国の焼き菓子論争
寒くなり始めたこの季節、温かい紅茶と共に味わいたいのが美味しい焼き菓子。今回はイギリスならではの歴史ある焼き菓子をチェックします。まずはイギリスを代表する伝統的な焼き菓子、スコーン。実はこのスコーンを元にある争いが長い間繰り広げられているのをご存知でしょうか?
その戦いの舞台は英国南西部のデボン地方とお隣のコーンウォール地方。半分に切ったスコーンの上にジャムかクロテッドクリーム、どちらを先にのせるかで長年論争が巻き起こっています。 デヴォン地方はスコーンの上にクロテッドクリームを敷き詰めてからジャムをのせたほうが、クリームがバターのようになじむし見た目もキレイで美味しいと主張。
一方コーンウォール地方は、先にスコーンの上にジャムをぬった上にクリームをのせたほうが、たっぷりクリームが食べれるから美味しい! と主張。そもそもスコーンにクロテッドクリームとジャムを添えて、紅茶と一緒に楽しむことを「クリームティー(Cream tea)」と呼ぶので、クリームがメインにならなければ! とコーンウォール地方は主張しているのだとか。
そんな主張を聞くとなんとなくクリームが主役のコーンウォールスタイルで食べたくなり、今回はコーンウォール地方スコーンを試してみました。少し硬めに焼かれたスコーンに、しっとり甘いジャムと濃厚クロテッドクリームがぴったり。甘いミルクティーとも相性抜群。今度はデボン式でトライしてみたいと思います。
お次はイギリスの焼き菓子界の中でも人気トップ上位に入るであろう「レモン・ドリズル・ケーキ(Lemon drizzle cake)」。しっとりレモン風味のスポンジケーキにレモン味のシロップやアイシングをかけていただくケーキです。現在のレモン・ドリズル・ケーキは1967年にエヴリン・ローズが「ルシャス・レモンケーキ」としてレシピを公開したことが由来になっているのだとか。

またチョコレートを使った焼き菓子の中で人気といえば「ブラウニー(Brownie)」。
しっとり濃厚なブラウニーは口溶けなめらかで、誰をも笑顔にすること間違いなし。濃いミルクティーとも相性抜群です。なんとこのブラウニーの名前の由来は、スコットランドの精霊とも関連があるのだとか。昔からブラウニーは家庭の幸運を司る妖精と伝えられており、人々が寝静まった後に現れ、掃除や洗濯、裁縫などの家事を手伝ってくれるのだとか。イギリスの焼き菓子たちは知れば知るほど奥が深い! この季節、あなたはどんな焼き菓子でティータイムを過ごしたいですか?

こちらはスコーンの上にジャムをぬってからクリームをのせた、コーンウォール地方スタイル。最近はカフェによってグルテンフリーのスコーンも並んでいます。
















