ゲイ・スピリチュアリスト、ジュージーの霊能者巡りPart.3 〜次々に降りてくる守護霊達〜

(前回の内容)必然か、偶然か? 導かれるようにSAGB在籍霊能者のダフネさんのセッションを受けることとなり、世界最高峰のスピリチュアルスクールSAGBへと足を運びました。

「あなたは人生の岐路に立っています」

以前のビクトリア時代の建物とは違い、現代的なオフィスに居を移したSAGBの長い廊下の一番奥にある個室の一つでダフネさんお会いしました。終始笑顔のダフネさんに促されるままにテーブルを挟んで座ると、両手を出すように言われたのです。

ダフネ・クロスさん (SAGB公式サイトより)

 

「なんて大きな温かい手なんでしょう、ヒーリングをやってるわね?」とのっけから事実を言い当てられました。私は英国スピリチュアルヒーリング協会で訓練を受けたスピリチュアルヒーラーでもあるのです。
「オーラも大きくてしっかりしている。そしてセンシティブね」と言うのです。通常センシティブとは神経質なという意味ですが、スピリチュアリティーにおいては「霊感の鋭い」という意味の方で使われます。「でもそのせいで疲れ気味ね、しかもそのせいで迷っている。違う?」とダフネさんは続けます。

「あなたは自分のスピリチュアルな能力に疑問を感じ続けているわね。でも本当は分かっているんでしょ、いずれそれが開花してしまうって」と私は言われ、その通りです、と正直に答えました。実を言えば私は自分の霊能力も他人の霊能力も7割方信じていません。そう、私がスピリチュアリティーに興味を持ち出したきっかけは、はっきりとそれを否定したかったからなんです。

「それもいいと思うわ、健全よ。人間は生身の生活(実証主義主導で科学的な生活)を重視しないといけないんだから。でも今日ここへ来たと言うことはあなた自身が岐路に立たされてていると感じたからなんでしょう? スピリチュアルな証明が欲しいのね?」とダフネさんは言います。私はそうだ、と頷きました。

 

「どんどん現れる守護霊たち!」

「では始めましょう。今ここにあなたの父方のおじいさんが来ています。背が高くてがっしりしている。めがねをかけていてとても厳しそう。でもユーモアがある方みたいね、「コイツは俺に似てイケメンだろ?」って私に聞くのよ、おほほ。」と時折誰もいない場所を見ながら話すのです。

「はいはい、そうね、イケメンよ、他に何かメッセージあるの?」とダフネさんは笑いながら「私のおじいちゃん」と会話しています。「分かったわ、伝えておくから、次の方に代わって頂戴。」とおじいちゃんに退室を促します。「おじいちゃんはとにかくあなたを心配しているわ。でもわしが見守っていると伝えてくれ、って仰ってるわよ。」と私に伝えます。

そして私に向き直り、「霊にも序列や役割があって、それぞれあなたと話す順番を待っているの。地下鉄に乗り込む時みたいに列を作って待っているのよ。だからあなたのおじいちゃんがずっとそこで喋っていると他の方からのメッセージを得られないでしょ? だからお帰り頂いたの、ほほほ。」と言うや否や急に咳き込み始めました。

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「現世への後悔が消えない霊」

「次はあなたの母方のおじいちゃんのようね、ゲホッ、ゲホッ」と苦しそうです。「喉か胸の病気で亡くなっているわね?」と私に聞きます。そう、彼は喉頭がんで亡くなっています。水を飲んで一息入れたダフネさんは「はい、はい、分かりました。もう、頭を上げなさいな、きちんと伝えますから。ご苦労様ね」とダフネさんはもう一人のおじいちゃんとの「会話」を終えます。

「あなたのおじいちゃんは皆に迷惑をかけていたようね。ずっと「すまなかった、すまなかった」って謝っていたわよ。そしてあなたのように生きたいように生きられない自分が嫌で、酒や家庭内暴力に走ってしまった。本当にすまない、って言っていたわ。でもあなたの人生はずっと見守っているからって伝えてくれって。何か思い当たる?」と聞かれた私は開いた口がふさがりませんでした。

私の母の父はまさに酒乱で祖母や母たちを殴るような人だったのです。孫には優しい祖父でしたが、母は祖父の死に際に「こんなのでも父親だからね」って泣いていたのを覚えています。