四柱推命でみる2025年の運勢は?~本当の年運と巳年のスタートは、2月3日の立春から!~

巳年

毎年1月1日から新しい年がスタートし、年賀状や年賀メール、SNSにはその年の干支(えと)が使われますね。2025年は巳年ですから、多くの人が蛇のイラストを使用したのではないでしょうか。テレビでも「今年は巳年!」と謳っていたことでしょう。

そのため、元旦になったと同時に、巳年が始まった気がしていたかもしれません。しかし1月1日というのは、あくまでも人間が決めた区切りであり、占術による運気の切り替えとは関係のない日なのです。

東洋占術の年運の切り替えは、2月3日の立春から!

四柱推命や九星気学などの東洋系の占術で、新しい年がスタートするのは、毎年2月4日の立春です。しかしときに2月3日の年もあり、2025年がそれにあたります。3日の23時10分が正式な立春の時刻であり、2025年の立春は3日という、珍しい現象となっているのです。実際に巳年に入るのはこの時刻で、その直前まではまだ辰年になります。

巳年

世間ではあまり騒がれないこの年運の切り替え。独りで、もしくは仲間で密かに、新年に変わった瞬間をお祝いし、喜んでみてはいかがでしょうか。

四柱推命による2025年の運勢は?

では、四柱推命による2025年の運勢は、どうなっているのでしょうか? 2025年の星は、「乙巳(きのとみ)」です。2月3日23時10分に、「甲辰年」から「乙巳年」へと切り替わります。

「乙」は五行の中の陰の木で、大きな木に絡んで伸びるツタや草花を表します。優しく繊細で人当たりが良く、強い自己主張はしない控えめな性質。それでいて芯が強く、踏まれても時間をかけて立ち上がれる、雑草のような粘り強さを備えています。

「巳」は五行では陰の火で、一見物静かでも、内面には深い情念を秘めています。好きな物事に強いエネルギーを注ぎ、執着心の強さもかなりのもの。知恵と優れた洞察力を持つ、頭の良さもあります。


乙巳は繊細さの中に大胆さを秘める干支

乙も巳も一見物静かですが、共に粘り強さを持つ星です。また、この2文字は「乙の草が、巳の火の燃料となり、勢いよく燃え上がる」という相生の関係です。文字同士の相性は吉ですから、大問題が多発するような極端なトラブルはないといえそうです。

しかし、物事が静かにたんたんと過ぎていくように見えても、何かの小さなきっかけから大きく火が燃え広がり、社会や人々が大変容を見せる……という可能性を秘めています。「大人しそうだから」と甘く見ていると、痛い目に遭う星なのです。

巳年

小さな火種が次第に燃え広がり、大きな社会現象になっていく……どの分野においても、そうした流れが生じることが予想されます。


2025年に心がけるべきこととは?

2024年の「甲辰」は、周りに歩調を合わせるのではなく、ひたすらに我が道を突き進んでいくイメージでした。独りで勢いよく動く人が、大きな成果を得やすかったのです。それに比べると2025年の「乙巳」は、周囲との協調性が何かの成功を左右すると考えられます。草は1本では弱くても、多くが集まれば壮大な風景を形成します。そこに巳が持つ日が燃え広がれば、それは大きく社会を変えるほどの勢いに発展します。

そんな2025年の幸運のキーワードは「爽やかな社交性」と「ポジティブな発言」。この2つがそろえば、あなたの周辺の勢いがどんどん強まり、どんな荒波でも超えていけるでしょう。ベッタリ感を見せない、楽しく爽やかな広い交際を心がけてください。そして常に前向きな発言を意識すれば、鬼に金棒。皆の心が明るい未来に向けて、ひとつにまとまっていくはずです。

個人の運勢は、主に日干で判断する

四柱推命は基本的に、五行のバランスが取れることを良しとする占術です。「乙巳」がプラスと出るかマイナスと出るかは、個人の命式によって変わります。

単純な見方をすれば、命式の中の最も重要である日干が、「丙(ひのえ)」か「丁(ひのと)」の人が、最も勢いのある年であるといえます。「甲(きのえ)」と「乙(きのと)」の人もまずまず良好です。自分の能力を周りのために使えるでしょう。

しかし全体のバランスを見る必要がありますので、気になる方は、自分の命式を専門家にみてもらうことをお勧めします。

今から新しい流れに入る心構えをつくって

本当の年運の切り替わりは、2月3日23時10分の立春である…そう意識して、過ごしてみてください。あなたの2025年の運勢が、幸福な出来事にあふれる素晴らしいものになることを願っています。









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