どんどんと需要が増えるエクソシスト 深刻な後継者不足とは?

現在、世界的に多くのエクソシストが求められているということは、人々の心が荒廃しているというだけでなく、「エネルギー的にも大きな変化が起きている」ということでしょう。

【エクソシストは激務】

今年の9月にエクソシストとして「生涯で16万体以上の悪魔を祓った」ことで知られている、「ガブリエレ・アモルト神父」が亡くなりました。アモルト神父がなくなる直前まで悪魔払いを行っていたことからもわかるように、近年では「エクソシストを求める人は急増」しています。

アモルト神父亡き後のローマにおいて、「最も多忙を極める悪魔払いの専門家」として「ビンチェンツォ・タラボレッリ神父」がいます。彼が悪魔払いを行うのは、週に3日ですが、そのたびに「毎回30人もの人が訪れる」のだそうです。

その中には精神的疾患で病院での専門的治療が必要な人もいれば、悪魔払いをすることによって、「口から呪いの瓶を吐き出す」というまさに、悪魔に取り憑かれていたとしか思えないような不思議な現象を顕す人もいるのだそうです。

時には「何時間もかけて、悪魔に取り憑かれた人間と対峙」し、悪魔を祓うというのは「精神的にも肉体的にも激務」です。にもかかわらず、現在79歳のタラボレッリ神父はエクソシストを辞めるつもりはないようです。前述のアモルト神父もそうですが、なぜ高齢をおしてまで激務を続けるのでしょうか?

 

【カトリックの後継者不足と、人気を集める少女エクソシスト】

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もちろん、悪魔に取り憑かれた人間を救うという崇高な目的もあるのは当然ですが、不可思議な現象が起こったり、暴れたり、さらには精神を病んだ人間を相手にする可能性も高い悪魔払いの仕事は、「若い神父のなり手が少ない」という理由も存在しています。この後継者不足は深刻であり、「国際エクソシスト協会」が正式にカトリックに認められたり、バチカンが「エクソシストの講座を用意する」などしているのです。

その一方で、数年前に「女子高生がエクソシストとして活躍している」というニュースが話題となりました。当時16歳の「ブリンネ・ラーソン」さんと、同じく19歳の「サバンナ・シャーケンバック」さん、その妹の16歳の「テス・シャーケンバック」さんを中心とした5名の女性がエクソシストとして活躍していたのです。

中心となる3名は同じ空手道場に通っていたことがきっかけで知り合ったとのこと。三人とも空手の成果か「スタイルがよくルックスもいいために一躍話題」となり、イギリスのBBCがドキュメンタリー番組を制作したことで、世界的に知名度を集めました。と、このように紹介してくるとカトリックの神父たちはだらしないと思うかも知れません。実際、彼女たちは「クリスチャンの鑑」として持ち上げられて、「世界中から依頼が殺到」したのですが、実はそのバックボーンは非常にうさんくさいものでした。

 

【少女エクソシストの背後にある存在とは?】

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彼女たちがエクソシストとしての技術を身につけたのは、「ボブ・ラーソン牧師」が主催しているエクソシストスクールです。少しでもキリスト教の知識がある人ならば「牧師」がエクソシストを名乗る時点でおかしいことに気がつくと思います。エクソシストとは、カトリックの聖職者が名乗る肩書きであり、プロテスタントでは私的に悪魔払いをすることはあっても、「エクソシストと名乗ることは基本的にない」のです。