コーチという仕事をしていると、婚活がうまくいかず悩む女性に出合います。
彼女たちの中に、結婚したいという表の気持ちの裏にある、それを阻む様々な深層心理を発見することが多くあります。
とある婚活女性(Aさん)は、両親がずっと不仲で、子どもの頃から日常的に喧嘩する姿を見て、険悪な空気の中で育ってきてしまいました。
そのため自分では意識できない深い部分で結婚に希望を持つことができませんでした。
または、別のケースでは姑に苦しめられた母親が「結婚なんてしないほうがいい。」と口癖のように言っていたのを聴いて育ったために深層心理に「結婚なんてしないほうがいい。」と刷り込まれてしまっていたという人もいました。
この現実は私達がつくりだしている幻想であると前回書きました。
この現実をつくりだしている‘心’のほとんどは自分では意識できない深層心理=潜在意識だと言われています。
私は心理学者ではないので、潜在意識を科学的に説明することはできませんが、コーチという仕事をしていて確かに感じることは、本人が自覚していない心の深い場所に、ある種の傷や思い込みを、ほとんどの人が持っているということです。
その傷や思い込みは心の奥深くにそっと静かに沈みこみ、自覚できないままそのカタチどおりの現実を作り出しています。
それが無自覚というところが、引き寄せの法則=幻想の法則の大変厄介なところです。
心を湖に例えるならば、見えているもの=顕在意識は湖面です。
その下のほとんど99%の膨大な量の湖水があなたの現実を作り出している潜在意識といわれるものです。
湖底には巨大なクレパスや火山が潜んでいるかもしれませんし、プランクトンや泥などが沈殿して濁っているかもしれません。
濁った水は濁った現実を作り出し、大きなクレパスは大きな壁として現実に立ちはだかっています。
しかしながら自分では表面の静かで美しい湖面しか見えていません。
先ほどのAさんの場合だと、不倫の恋愛ばかりしてしまうとか、結婚に至りそうになると無意識でそれを破綻させるような行動をとってしまうなど、本人の表の希望とは逆に深い部分にある「結婚に希望が持てない」という現実を次々に作り出していました。
さて、ではこのAさんはなぜ表の意識では結婚したいと切望していたのでしょうか?
結婚に希望を持てなければ結婚しないという選択も最初からできたのに。
その答えは「自立」への不安でした。
夫を憎みながらも自立することができなかった母親の「女一人では生きていけない」という価値観を、またもう一つの思い込みとして心に刻んでいました。
その思い込みが結婚への執着という形でAさんを駆り立てていたのです。
心の中はとても複雑で入り組んでいるものです。
結果、Aさんは自立すべく、よい転職先を見つけ次のステップへ踏み出していきました。
実はこのAさんの話には続きがあって、やりたいことが見つかり自立でき、結婚への執着心を手放した途端、なんと彼ができたのです!
今年中には結婚も手にするようですよ。
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたの夢が叶いますように
さくらあくり
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