三重螺旋のDNAは本当に現れたのか?

私たち人間の中に「未知なる可能性が眠っている」ことは確かです。前

つまり、フォックス博士によるものは、どちらかというと科学的な分野ではなく、「スピリチュアルな分野に近い報告」だということがわかります。ここで、気になるのが彼女が所属している「アヴァロンウェルネスセンター」というのが、「シャスタ山というパワースポット」にあり、なおかつ、アヴァロンという伝説的な土地の名前を冠している点です。

 

【話題の記事は3年前のものだった】

日本で紹介されている記事では触れられていませんが、よくよく調べて見るとフォックス博士は、医学者ではなく、「ホリスティック医師」であり、「自然療法の博士号」を持っている人物です。また、日本で現在ニュースになっている記事も海外では「2013年に配信されたもの」でした。

もしも、彼女が本当に三重螺旋のDNAを持った子供を発見したというのだとしたら、世界的にもっと超能力などが一般化されていそうなものですが、実際は、3年前のニュースが日本で話題となるぐらい、これらのことは知られていません。

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【本当に三重螺旋の子供は存在するのか?】

このようなことから考えられる「可能性は2つ」です。一つ目は、このような人間の進化の可能性を表沙汰にしたくない人々によって、「情報が隠匿されている」というもの。このような陰謀論は比較的有名な話であり、石油に変わるエネルギーがいつまでたっても発展しないことなどでも引き合いにだされます。

二つ目の可能性は、そもそもそのような子供達は発見されておらず、人間が持つDNAに変化の可能性について、より広くアピールするために「架空の子供達を作り上げた」というもの。ちなみに、フォックス博士は子供発見の前、「2012年のアセンションでDNAの変化が完了する」というインタビューを残していますので、2012年で特に変化がなかったために、苦し紛れにPRをしたという可能性もあります。

私たち人間の中に「未知なる可能性が眠っている」ことは確かです。前述したように、科学的な視点からも、「DNAが三重螺旋になることで得られるメリットは存在しています」し、「エネルギーレベルでDNAに働きかけるという瞑想」なども存在していますので、すべてを否定することは出来ませんが、エキセントリックな情報があった場合は、それに飛びつかずに、しっかりと「検証して自分自身の考えを持って行動することが必要」といえるでしょう。

【参考サイト】
PNA 三重らせんを作る生命分子(日経サイエンス)
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0903/200903_036.html