【「タロー・デ・パリ」や一般タロットの大アルカナ・カードとは?】
「タロー・デ・パリ」も一般的なタロットカードも、22枚の「大アルカナ・カード」(以下、大アルカナ)と56枚の小アルカナ・カード、合計78枚で構成されています。
今回は、タロー・デ・パリの大アルカナが、従来のタロットとどのように違うのかをご紹介したいと思います。
その前に、まったくタロットを知らないという人のために、大アルカナの簡単な説明をしておきましょう。
一般的なタロットでの大アルカナとは、寓意画の描かれたカードで、人生での大きな出来事、節目などが象徴されているカードと言われています。
一方、タロー・デ・パリの創作者、フィリップ・トーマスさんは著書『タロー・デ・パリ』(ナチュラルスピリット刊)の中で、大アルカナに関してこんな説明をされています。
「リーディングにおける大アルカナカードは、なにかを引き起こす力、心理的な衝動、人生を一変させる出来事、そして重要な時期などを表します」。また、「可能性」を示すのが大アルカナだとしています。
タロー・デ・パリにせよ、一般のタロットにせよ、この大アルカナだけを使ったリーディングの仕方もあるだけに、重要な意味を持つ22枚であることは共通しているようです。
【スピリチュアルな名称が授けられた「タロー・デ・パリ」の大アルカナ】
一般的なタロットを使ってみて、つい「怖い」と思ってしまうのが、大アルカナの数枚のカードの名称や絵柄ではないでしょうか。
特に、「死神」、「悪魔」、「吊るされた男」などを引いてしまうと、正位置・逆位置に関わらず、それだけで気分が下がってしまいますよね。
もちろん、それらのカードにもちゃんと意味があるわけですが、人によってはこうしたネガティブなイメージの名称や絵柄があることが、タロットカードが嫌いな理由になっていたりするのも事実です。
では、タロー・デ・パリではどうなのかというと、とてもスピリチュアルなイメージが伝わる独特の名称がつけられているのです。
以下に名称比較リストを掲載してみましたので、まずはみ比べてみてください。
●大アルカナ・カード(22枚)名称比較
「タロー・デ・パリ」での名称 ライダーウェイト版タロットカードでの名称
0 ソース(源) 愚者
1 イニシエーション(創造) 魔術師
2 ヴェール(覆うもの) 女教皇
3 ネイチャー(自然) 女帝
4 オーダー(秩序) 皇帝
5 アウェイクニング(目覚め) 教皇
6 ハーモニー(調和) 恋人
7 チャリオット(戦車) 戦車
8 エクイリブリアム(均衡) 力
9 リクルース(隠遁者) 隠者
10 スフィンクス(スフィンクス) 運命の輪
11 プレゼンス(介在) 正義
12 クエスチョン(問いかけ) 吊るされた男
13 クロッシング(架け橋) 死神
14 アルケミー(錬金術) 節制
15 エネルギー(エネルギー) 悪魔
16 タワー (塔) 塔
17 スター (星) 星
18 ムーン (月) 月
19 サン (太陽) 太陽
20 エンジェル (エンジェル) 審判
21 ユニバース (ユニバース) 世界