仏陀は巨人だった!?

仏教の開祖であり「お釈迦様」として信仰されている人物。そんな釈迦が存在していた証拠ともいえるもの「仏舎利」。釈迦の死後、弟子たちが分裂したり、新しい仏教の流派が生まれるにあたって、自らの正統性をあらわすものとして、「ステータス」となっているのです。

【仏教は悟った人が語源だった】

「釈迦」をご存じでしょうか? 仏教の開祖であり「お釈迦様」として信仰されている人物です。「悟った人」を意味する「仏陀」と呼ばれることもあり、そもそも「仏教」という名称自体、この仏陀から来ているのです。

一時期は釈迦が本当に存在していたのか疑われていた時期もあったのですが、現在では少なくとも、釈迦の伝説の原型となった人物が存在していたことは確かだとされています。そんな釈迦が存在していた証拠ともいえるものに「仏舎利」があります。

 

【釈迦の遺灰を収めたもの】

「舎利」とは、肉体を意味する「シャリーラ」というサンスクリット語を漢字に直したものですが、仏舎利とした場合は、仏陀、すなわち「釈迦の肉体」をあらわします。釈迦は2000年以上前に死亡していますので、遺骨、もしくは遺灰が仏舎利ということになります。

釈迦が亡くなった時に、その遺骨は8つに分けられて、8つの国に分配されました。これは、釈迦の後に、自らが仏教を継ぐ正統であると主張したい国が多かったために、争いが起こらないようにという配慮であり、それぞれの国は遺骨が入った容器を収めるために、建造物をつくりました。これが、「仏舎利塔」と呼ばれるものです。

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【8万ヶ所にも分配された遺灰】

その後、インドが統一されたことで、仏舎利塔は発掘され、さらに遺骨が細分化され、「8万以上の寺院に配布された」といわれています。

人間一人の骨は「約8キロ」ぐらいですので、1ヶ所の寺院あたり、「約0.1グラム」という微量が配布されたことになります。これがどれぐらいの量かというと、身近なものに換算するとだいたい「お米5粒前後」ということになります。

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