オネエ祈祷師びびこの「Dr.クリスティンペイジのセッションを受けて」(後編)

すぐ泣いてすぐ笑う子供のように、 自分の中の男性性も女性性も残忍さも清浄さも闇も光も、 ジャッジすることなく、 ただただ、ありのままでいいことを、彼女は改めて気づかせてくれた。

そんな私にクリスティンは、
「残酷さもあっていい。ジャッジしないこと。
そして、あなたの中の男性性を開放してもいい。
男性性を嫌わなくてもいい。」
と、言うの。

ひ~~~~~~~~~!
ちょっと待って、私、オネエよ。商品化までしてるのよ!
あたしがオッサンじゃダメじゃない! 撤回してぇ~~~!!

……けど、知っていた。私、意外と男性性があることを。
ううん、その辺のションベンサリーマンよりも割と責任感あるわ~

つか、なんで、クリスティンはなぜ、私の闇に触るの?
なかったことにしていた深層心理の奥底の闇部屋にノックをするの?

ああ、そうだ!
思い出した!
私、父親に嫌われたくなかったんだ‼︎

「親父超えしてはいけない。
自分の弱さを認めたくないアル中の父親よりも、
私は、男になってはいけない。
父は弱いものをいじめることで自分の弱さを誤魔化したい人。
だから私は、道化のように女性性をカリカチュアしたんだ!」
と、父に嫌われまいと無意識に封じた奥の奥の隠し部屋の扉を、
クリスティンの言葉が鍵を開けたの。

 

——埃臭い病みの闇には、体育座りで小さくなっていた私が居た。

一応、ブロックやインナーチャイルドなどは浄化してたつもり。
なのにクリスティンは、
自分では気がつかない深層心理に奥の奥のその奥深い闇の中の、
いつのまにか蔓延ってしまったカビの根っこの病巣へと、
光を差し込んだわけ。

おお、ドクター!
光というメスを入れてオペしたのね? クリスティン~✩

するとクリスティンは、
「びびこ、あなたは何をしに今生に生まれてきたの? 人々に何を望む?」
と、私の内なる幼子に聞くの。
その答えた私の声が、
自分のいつもの声のトーンじゃなく、
ほんとに、ほんとにやさしく力強いグランディングできた男の声だったから、
自分で自分にびっくり。

え? 誰の声? これが、私の声??
見知らぬ自分の声に驚きながら、
さらに、自分では言わないようなセリフを言ってしまった途端、思わず嗚咽。

それは……
………………………………………………

 

「愛があふれてほしい。そして笑顔の世界をみんなで創りたい!」

完全にハート開いた瞬間だった。
こんな壮大な綺麗事、普段の私ならいうはずないわよ。

でも、そんななつかしいもうひとりの私の声……
その声にびっくりして、そしてその声がうれしくて、
泣きじゃくってしまったの。

恐るべしドクタークリスティン。

すぐ泣いてすぐ笑う子供のように、
自分の中の男性性も女性性も残忍さも清浄さも闇も光も、
ジャッジすることなく、
ただただ、ありのままでいいことを、彼女は改めて気づかせてくれた。

誰かに承認してもらおうと、
幾重にも嘘を重ねてしまって自分を見失ってしまっていたけど、
泣き顔も笑い声も、本来、すべてが魂の喜び。

それを味わうために、
この地球という三次元の惑星に生まれ生かされている。

朝と夜があるように、
陰陽をあるがままに受け入れ、
私はワタシとして、
時のしじまをシリアスではなくジョイフルに流れ流されていこう。

私は、いつしかもうひとりのワタシに還っていくために、
孤独と自由の真ん中から、
涙と笑顔の真ん中から、
私はワタシになるための挑戦を、
生命の炎を太陽の様に煌めかせながら、続けていきたい。

ありがとう、クリスティン✩

 

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