インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.25 ~感情を乱して不安定にする、 ラジャス的・タマス的な食べ物の摂り過ぎにご注意!~

甘味は「愛を促進する」サットヴァ質。 私たちがついつい甘いものに耽溺してしまいがちなのは、生きている中で、愛の欠如を無意識に埋め合わせようとするからのようです。

■感情を乱すラジャスな食事、タマスな食事:

ラジャス的な食べ物やタマス的な食べ物は、マインドを乱したり、鈍くし、落ち着きがなく拠り所のない精神状態や感情状態を生み出します。

 

★ラジャスな食べ物リスト:
極端にスパイスがきいたもの、塩辛いもの、酸味のきついもの、唐辛子、にんにく、玉ねぎ、ワイン、ピクルス、マヨネーズ、サワークリーム、酢、など。

刺激性の味、酸味、塩味はラジャス的(刺激剤、炎症性)で、知覚を活性化し、マインドを外交的にします。ラジャス的な食べ物はたいてい、刺激性の飲み物であるコーヒーやアルコール飲料と一緒にとられることが多いので、さらにラジャス悪化に繋がり、さらにラジャス的な環境(忙しい生活、不安や緊張の多い生活など)の中でよく摂られることが多く、過度の活動やイライラ感の原因となり、血液中の毒素を増大させます。

こうして知覚は損なわれ、感情の浮き沈みを促進する原因になります。

 

★タマスな食べ物リスト:
長時間放置されて新鮮でなくなったもの、古いもの、調理しなおしたもの、酸化したもの、人工的なもの、油で揚げすぎたもの、脂肪分の多いもの、消化の重いものなど。

タマス的な食べ物には、「死んだ」食べ物がすべて含まれます。
肉、魚、特に豚肉、動物性脂肪分、動物の内臓も、これにあたります。

缶詰、人工的な食品は、タマス寄りな食べ物。白砂糖や精製小麦粉は、長い期間にわたってタマス質を持続させる働きがあり、冷たすぎる食べ物もまた、タマス的で、消化力を弱くするといわれています。

缶詰、レトルトはタマス食品

タマス的な食べ物は、エネルギー欠如、惰性、無関心、空虚感、眠りすぎ、濃い粘液や老廃物の蓄積の原因となり、知覚を鈍くし、感情を重くします。

アーユルヴェーダは、「重い」「乾燥」「粗雑」な質を持つ食品を摂りすぎないよう、強く禁忌しています。
どの味も、摂りすぎればタマス質となり、私たちを鈍くします。

太りすぎは、タマス的な状態です。
タマス的な状態は、マインドが鈍く、そして重くなる原因となります。

前回の記事:インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.24 ~私たちは普段食べているものからできている!~