アーユルヴェーダの日焼け対策。
~肌機能を健康的に保つこと。それが最高の日焼け止め剤!~
日射しがどんどん強くなっていく、この季節。
今回は、夏に向けて、アーユルヴェーダの日焼けケアについてお伝えしたいと思います。
そもそもインド人は、肌が小麦色で、日射しに対しては、私たち黄色人種よりも強い免疫のある肌を遺伝的に持っています。
なので、私たちほど日焼けのことをあまり気にしなさそうなのですが、そんな小麦色の肌の上に、たまに、火傷のような黒いあざがある人たちがいて、彼女たちは結構それを気にしていたりします。
(これは、もともと日射しに強い肌であるにもかかわらず、やはり熱い国の日射しは相当な強さなので、うっかり肌を守らなかった人たちに見受けられました。)
黄色の肌を持つ私たち日本人は、彼女たちよりも太陽光線により敏感で繊細な肌をしています。肌を日焼けから正しく守り、この夏は日焼けトラブル知らずの肌をキープしましょう。
☆ポイントその1.
「太陽の光に全く浴びないことは、逆に危険。」
太陽光線の浴びすぎは、皮膚がんの原因になることがありますが、実は浴びなさ過ぎることも問題です。
それは、肌の健康状態を維持するために必須のビタミンDが、太陽光線に含まれる紫外線B波(UVB)を浴びることでしか作られないからです。
このビタミンDが作られるためには、毎日、日焼け止めを塗らない状態で太陽の光を10分から15分浴びる必要があるといわれています。
なので、やみくもに「太陽光線は肌に悪い」といった考え方は、ビタミンD不足による肌の免疫低下に繋がります。
安全な範囲で、太陽光線を浴びることが、肌の健康と免疫アップに繋がります。
☆ポイントその2.
「肌の機能を健康的に保つこと自体が、最高の日焼け止め剤。」
アーユルヴェーダでは、ただたんに太陽光線をブロックするだけでなく、肌を健康な状態に保つこと自体が、ひとつの自然な日焼け止めになると考えられています。
これは、普段から肌をオイルマッサージで滋養し、肌の免疫自体を一定の健康的な状態に高めておくことです。
こうしておけば、いざ日焼けしても、肌の回復は早くなります。
もし、予め海水浴などの予定があり、太陽光線を多く浴びることが分っている場合は、数週間前からでも肌を準備しておきましょう。
☆ポイントその3.
「酸化亜鉛または二酸化チタンをブロック剤として使う。」
近所のスーパーの赤ちゃん用品売り場で見かける、おむつかぶれクリーム。
これらのクリームにはたいてい、太陽光線から肌を守ってくれる良質で純粋な酸化亜鉛が含まれています。
この酸化亜鉛のクリームを、普段使っているお気に入りのローションやクリームに混ぜるだけで、市販の日焼け止め剤よりもはるかに安全な日焼け止め剤が作れてしまいます!
このホームメイドの日焼け止めクリームを使いましょう。
☆ポイントその4.
「普段の食事に、より多くのビタミンAを入れる。」
アメリカの研究では、太陽に当たる前の二日間から二週間、口からビタミンAを50,000IUとっておくと、肌が焼けてピンク色になるまでの時間が長くなることが、報告されています。
この場合、ビタミンAは、サプリの形でとるよりも、体に吸収されやすい自然の食べ物(ニンジン、サツマイモ、クロレラ、ウィートグラスなど)でとるのがベストです。
ちなみに牛の肝臓を100g食べれば、リアルなビタミンAを44000IUとれるといわれています。
☆ポイントその5.
「身近にある最高の保湿野菜・キュウリを大いに活用しましょう!」
キュウリは、肌の保湿に最高の自然素材。日焼け前と日焼け後のケアに、両方に使えます。
また、ダメージのある肌を癒す効果の高い野菜です。
夏の間は、キュウリのスライスを肌にのせて、まめに保湿しましょう。