インディアンの神聖な儀式—サンダンスの神髄とは⁉︎

皆様、お元気ですか? インディアンネーム「二羽の渡りガラス」こと、鍼・灸・ヒーリングサロン慈美(いつくしみ)の久慈悟子です。

今回はアメリカ・ミシガン州・マルケットからの投稿です。

こちらは寒暖の差が激しく、日中は暑いのですが夕方から涼しくなり明け方は特に冷え込みます。

今回私がマルケットに足を運んだ理由は、神聖なインディアンの儀式ヴィジョンクエストサンダンスを受けるためです。

ヴィジョンクエストは今回で2度目。
サンダンスは初めての挑戦です。

 

【サンダンス】

サンダンスは、サンダンサーが4日間飲食なしで太陽の出ている間、サンダンスツリーを中心に自らを犠牲に生命の循環のバランスをとるため、また、全てのものの調和のために踊り続け、ワカンタンカ(創造主)に感謝と祈りを捧げる儀式です。

最終日の儀式の終わりにチーフが男性のダンサーの胸にメスを入れ、そこに木の棒を突き刺しピアッシングします。
その棒とサンダンスツリーをロープでつなぎ、自らの力で皮膚を引きちぎり、めくれた皮肉をメスで切り取って赤い布でくるみサンダンスツリーにくくりつけることで感謝や祈りがサンダンスツリーを通してワカンタンカに伝えられるのです。
自分が提供できるものは肉体しかないので、そこまで私は真剣なんだということをワカンタンカに伝えるためです。

女性は腕にイーグルの羽がついたピアスをし、家族が羽を引っ張って皮膚を引きちぎります。

私は棒を突き刺す勇気がなかったので腕に針を突き刺し、突き刺した部分の皮膚をメスで4ヵ所取ってもらいました。

サンダンスは、このように自分自身を捧げることで、人間と自然界のバランスをとり、他者の苦痛を取り除き、再生を願うインディアンに継承される神聖な儀式なのです。

サンダンス中はあらゆるストレスに立ち向かわなければなりませんでした。
空腹や喉の渇き。
大きなダニや蚊がたくさんいることとかトイレの衛生面のストレス。
また、激しい寒暖の差。英語での生活なので言葉のストレス。
託された願いをワカンタンカまで届けるためにどんなに辛くても最後まで踊らなければならないというプレッシャー。

わずか数日前まで4日間飲食なしで朝・昼・夜・真夜中にワカンタンカに祈り啓示をもらうヴィジョンクエストの儀式をしていましたが、そこでも大きなストレスがありました。
たった独りで熊やムース等の大型動物に加え、狼やコヨーテが生息する森の中、4日間テントで横になったままだったのでその時溜まった疲れがまだ残っていました。
ありとあらゆるストレスがのしかかっているのだけれど、踊りながらふとサンダンスツリーを見上げると「なぜ私がここに来たか」を考えさせられ、人は遠い道のりを旅して原点に帰っていることに気が付くと涙がこみ上げ全てのストレスがどうでも良いことに変化していきました。