〜〜〜Amalin Story #9〜〜〜〜Temple Of New Dawn News 10月号〜

オーストラリアのTemple Of New Dawnより 愛と瞑想の心を送ります

「誰も大怪我をせずに済んでよかった。車は大破したけども、保険もあるし車は買い直せる。」と、スタンとも話し合いました。
そのことが慰めでもなんでもなくて、本当にそう思えていたことが興味深いことでした。

しかも、事故の5分後に最初に通り過ぎた車は白いワゴンで、まるで天使が山の上から車で降りてくるように見えました。
電話も通じない場所でしたから、誰もこない場合には10km先のヘレンの家まで歩いていかねばどこにも連絡できない状況でした。
しかも、私が傷の手当をしようと持っていたエッセンシャルオイルなど救急手当ての道具を探している間にスタンが「ヘレン、なにやってるの?」という声が聞こえ「ヘレン?」と車の中を覗くと本物のヘレンがその白い車に乗った登場人物なのでした!

これって凄いことです!

山中のほとんど人が住んでいない場所で、次に来た車がヘレンの真っ白なトヨタのワゴン、まるで天使の羽が生えているようにパールに輝いて見えました。
「誰がこの山道で馬鹿げたことしてるのかと思えば、あんたたちじゃないかい……」というヘレンのオージー節な話し方に、笑って答えている私たちでした。

ヘレンが来てくれたからこそ、お陰さまで携帯圏外のその場所で立ち往生する暇もなく、レスキューされたのです。
警察やRACQ(JAF)に連絡する必要もありませんでした。
保険会社にだけ、10km先のヘレンの家から電話して全て完了でした。
保険金も事故後一週間も経たない内に振り込まれていました。
ここの手続きは相当早いので驚いた次第です。
保険会社の対応の早さと渋らずにできるだけ多くの保険金を払おうとする姿勢にも驚きました。
オーストラリアでは口コミで宣伝されることが、大きな営業成果を出すことをよく知っている素晴らしいサービスシステムです。

 

〈ここでの学び〉

今回の事故では「凄いな」と自分でも感じているのですが、事故の最中も事故直後も三週間過ぎようとしている今も、一切、恐怖や怒りや悲しみや後悔がないということです。
体は大腿骨付け根の打撲と肋骨のひびで4〜6週間の療養が必要というドクターのお墨付きがありますが、実は今、今日明日で治るだろう感覚が来ています。
もしも、事故後8日過ぎからの10日間のブリスベン行きの汽車での旅がなければ、特別なジェルとドリンクのパワーもあり二週間くらいで治っていたはずだと思います。

こういう参事中においても感情に乗っとられないでいられる距離感のある在り方は、瞑想を30年以上続けて来ているからだと感じます。
27年来の様々なセラピートレーニングも大いに助けになっているともいえます。

しかし、なんだろう、この不思議な感覚、事象や他者の在り方に乗っとられないでいられる感覚、それを超越して観察している私がいるのを観ている私がいる感覚って、とても素敵で自由な感覚です。
神秘的な瞑想の扉が開いたような感覚。
まるで二枚の合わせ鏡に永遠にずっと自分の姿が映っていて、それを観ているみたいな奇妙な感覚です。

当然、同乗者のスタンも落ち着いて行動してくれたお陰も大きいかと思います。
まず彼の最初の言葉が血が流れている私の下腕をみて「怪我したの? 大丈夫?」私が「大丈夫ガラスの破片が飛び散っただけ。」車を降りようとするときに大腿の付け根と脇が痛んだことを伝えて、シリアスにならずにお互いが冷静に行動できていたから、そのまま、落ち着いてことが進められました。

そして、あり得ない突然のヘレン登場で笑いが起こりました。
そのヘレン自身も彼女の家に着いてから、私が保険会社に連絡している時も横にいてくれて「緊急事態ですか?」と聞いてくる保険会社の女性に「彼女の体は大丈夫、救急車は必要ない。第一、彼女には初めからショックな様子が少しもないわ。」と言ってくれました。

こういう事態が起こったからこそ、最近の自己の内側の様子を体験し垣間みたのですけど『結構いけてるやん!』といいたいのです。