〜〜〜Amalin Story #9〜〜〜〜Temple Of New Dawn News 10月号〜

オーストラリアのTemple Of New Dawnより 愛と瞑想の心を送ります

〈突然の事故〉

人生ではいろいろなことが起こり得ますね。
良いことも悪いことも起こり得ます。

しかし、それを良し悪しでジャッジしない生き方ができたら、どれほど人生が楽になると思いますか?

それについての旬な良い例がありますので、それについて書いてみたいと思います。

実は最近、ほんの二週間前のこと、事故に遭いました。相当久々の事故です。
しかも、派手に車が一回転してから元々の位置に戻ったのですが、その時には車は大破!
外装は立ち直り不可能だけど、エンジンなどは全くオーケーでしたから、その10kmほど先にある友人の家まで運転して移動することもできました。

若い頃には思いっきり酔っ払って挙げ句の果てに無謀にも運転をして、車をぶつけたりしたものでした(とはいえ2回だけですよ)。
人身事故はなかったからラッキーでしたし、大破という体験は一度もなく、しかも、今回みたいに思いっきり派手にクルリっと一回転しちゃったことは後にも先にも、これが初体験でした。

その時の私と同乗者の心内とその起こりの状況が面白いので、今回の題材にしてみようと思います。
私が自分の車を運転していて、同乗者のスタンの用事の手伝いで人知れず田舎の、とはいえ家から一時間半くらいの距離にある村に住むヘレンに会いに行く途中に起こった事故。
その道は一番近くの町まで30分くらいなのですが、その30分はずっと未舗装の道です。
私が事故をしたところは山の頂上を超えたばかりで先が見えない上に、その先急に妙なカーブになる砂利道です。

その後も何度もその場を通ったので少し「どうして事故ったのか?」自分なりに研究してみました。

事故の原因は通常、無意識によると思うのですが、その日も同様で人と一緒に楽しく色々おしゃべりしながら行く内に、山の頂を超えたら急に道が曲がっていると同時に、路肩に敷かれた砂利が道の端に溜まっている上に、私のタイヤが乗って滑り始めたのです。

一瞬、「うわっ〜、まずい!」と思った瞬間に砂利の上をスケートするように車が滑り、カウンターハンドルを切るのですがコントロール不能でした。よく雪の上で滑ったりした経験がありますが、うまく、ハンドルを切って逃れることできましたけど、砂利の上で滑ったのは初体験で雪とは感覚がだいぶ違いました。
後は私の車はチビの四輪駆動の日本車で胴体が高く車幅が狭いから、簡単にコケたということも後から分かってきました。
運転は44年以上ずっとしてきたし大好きなことでもあり、自信過剰という点もあったと思います。

ま〜、一番興味深かったところは事故のその瞬間です。
車が大破するというのも一回転してる間に分かっていたし、回転してる間にもハンドルはしっかりと握っていたし、意識もはっきりしていて、どうやって大惨事を回避しようか? という頭も働いていました。
そして、逆さまになった時も「このままじゃ嫌だから、元に戻って」と思った瞬間に、大天使に持ち上げられたかのようにふわっとと元の位置に着地してくれたのです。

車は道路の中心に向かって90度になって止まり、同乗者のスタンが「エンジンを止めろ」と言った時も、凄く冷静で「このまま坂下の途中に90度で止まっていたら危険だし、それに一旦エンジンを止めたら次にはかけられないかもしれないから、一旦車を安全な位置に移動する」と言って、100mくらい先の左端に上手に車を止めてからエンジンを切りました。

そして、スタンが私の腕から血が流れてるのを見て「怪我したのか?」と聞かれて初めてフロントガラスが割れて飛び散ったガラスで小さな切り傷が数カ所にできて少しだけですが血が流れていたのです。

お互いの顔を見合わせて「大怪我がなくてよかった」「車の外に出よう」というその時に、実は体のアチコチが痛いと気づいたのです。
右肋骨下部に数カ所ヒビが入っていることと、左太腿の付け根が打ち身になって随分痛くてだんだん歩くのが辛くなったことが、後に病院のエマージェンシールームに行ってドクターに診てもらい分かったことです。
スタンは頭を軽く打ってコブを作り肩が軽く脱臼したくらいでした。