Temple Of New Dawn ミニコラム その3〜Amalin Story #7

さて、新月も過ぎ、もうすぐ7月というこの時期、オーストラリアは冬の乾季の時期の筈ですが、ここ十日ほどよく雨が降ります。雨が降ると暖かいのはいいのですが、私はオーストラリアの中でもトロピカルなこの辺りの冬型気候、乾いてて透き通る感じの真っ青な空と朝晩のキーンとした冷え込みが大好きなので、この冬はちょっと残念なのです。

冷え込んでいる時の星空は素晴らしいですよ~。

今は蟹座の時期なので、蟹座は太陽と共に動きますから実際には見えないのですけど、この時期はさそり座が見事に見えます。大きな星座、さそり座のハートのアンタウラスは赤く輝き、ちょっとロマンティックです。もう少し夜が更けてくると私の星座山羊座の大きな三角形を見つけるのも楽しみな季節です。

こういう風に星座を見つける楽しみや、占星術で起こっていることが目の当たりにでき、天空でダンスしているさまを実際に目で見て学べる喜びは最高です!

体感できる生活に密着した占星術なんです。

いながらの自然プラネタリウムです。
そういう意味では、いながらの自然動物園であるのも、オーストラリアの素晴らしい特徴です。

昔から自然大好きな私にとって、この国の財産は自然プラネタリウムと自然動物園と自然植物園、だから、私ここに住もうという気持ちになったんでしょうね~。そういうところに住んでいる人間も自然に近いと感じますし、だからオーストラリア人も自然でいいな~と常々思っているわけです。

最近のテンプル オブ ニュードーンでの大ニュースは、この目の前の睡蓮湖にカモノハシ(プラティプス)が住んでいることを発見できたことです!

私は1年くらい前から、ここに住んでいるんじゃないかな~? と思い始めていたのですが、「シュポッ」っていう水面に潜る時の音は聞こえていても一度も見ることができないから、やはり「気のせいかな~」って思っていたのです。

ところが突然、3週間くらい前に友人のキャシーが訪ねてきている時に二人で偶然鉢合わせして見ちゃったんですよね~。

みんなシャイだから姿を普段は見せないけれども、何かの都合で鉢合わせする時に、お互いに「おやま~」って驚いちゃうわけです。

睡蓮湖もこのテンプルを建てる数年前に造ってあった人造湖ですが、すでに20年近くここにある内にほとんど自然湖と化してしまいました。

初めは、大雨が降る雨季だけに小川が流れる谷合にダムを造りました。とはいえ、ブルドーザーに乗ったオージーおじさんが三日間掛けて造ってくださいましたが、その人は残念ながら肺がんで亡くなってしまいました。深いところは5~7mはある深い窪みに一年で水が溜まり、そこに友人の湖から貰ってきた私の大好きな紫とマジェンタ色の睡蓮を、まだ超元気だった母が泳いで数カ所に植えてくれました。私も近所のバードランドの自然湖から集めてきた水草などを湖の端に植えました。トロピカルな気候と自然のパワーは偉大で、あっという間に自然化し自然湖みたいになっちゃいました。

そうこうする内に、この土地の境には川も流れているのですが、そのクロージー川に住む動物たちが川から睡蓮湖まで、人が歩いても十分はかかる距離を各自歩いてやってき始めたんです。

一番最初は30匹くらいのレインボーフィッシュを近所の子供がバケツ一杯、川から釣ってきてくれてそれを放流しました。そのネーティブな魚達が睡蓮湖の最初の住人ですが、今は湖いっぱいに子魚が泳ぎ回っています。意図して大きな魚は入れずにネーティブな魚だけを入れたのです。

数年すると亀がやってきました。その亀を睡蓮湖で見つけた時には相当興奮しました。亀は少しずつ増えて今は家族で住んでいますが、滅多に姿を現さないですから、見えたときはすごくハッピーです。

そして、一番人気のカモノハシはここ1年くらいはここに住んでいるみたいです。カモノハシは川や湖の端に横穴を掘って巣作りしますが、とてもとてもシャイなので見つけることができたら、すごくラッキーなのです。小さな猫や犬くらいの大きさですけど、その体重と同量の餌を毎日食べるそうで、つまり、この睡蓮湖にはそれほど豊富な餌があるっていうことです。泥の中にいる小さな生き物を食べて生きてるんです。

水面下の生き物と同時に、その上空ではいろんな鳥が湖の中にある餌を狙ってやってきました。私のお気に入りはブルーのコンビネーションが美しいキングフィッシャー(カワセミ)ですが二種類のキングフィッシャーがやってきます。釣りの王様っていう名前の通りに釣りがお得意で、すごく早くて勢いのある飛び方で、その美しい瑠璃色が一目散に餌を取る様には目を見張ります。大きな水鳥では白鷺やグレイな鷺などは、湖の端を優雅にゆっくりとした動作と長い足で歩いて回り餌をついばみますが、ほとんどの場合は瞑想的でピタッと静止していて絵に描いたようです。鵜の仲間のコーモランやシェーグは水に潜ってハンティングし尽くし飽きた後は、寒いのか木の上にとまって羽を伸ばして太陽に向かって乾かす様子は、とてもおかしくて笑いを誘います。いろんな種類の鴨もきますし、多分数えたらきりがないバードライフがここにはあります。鳴き声もいろいろあって楽しいですよ~

 

まぁ、こういったエコシステムが20年足らずでできてしまうっていう自然の環境は相当力強いですね~。

こういう環境の中で生きていられる私は「幸せだな~」って、毎日毎瞬ほくそ笑むわけです。

こういう環境の中でできるリトリートは、自然のサポートが偉大で、いとも簡単にいとも自然に私たちをその人の持つ元の自然に回帰してくれます。個人の必要に応じたパーソナルリトリートも企画していますので、お声掛けくださいね。

プラティプスの動画:超かわいいのです! 必見!
https://www.facebook.com/sandy.carroll.7583/videos/10152534243959274/?pnref=story