クリスマスまで、毎日小さな幸せを受け取る方法

家族や大切な人向けに、「手作りのアドベントカレンダー」を作ってみるのもオススメです。今回は、もっとも手軽に出来る「封筒を使った方法」を紹介しましょう。

いよいよ12月も半ばへ入りました。町はすでに「クリスマスムード一色」です。

子供の頃にはこの時期になると、クリスマスが待ち遠しかった思い出があると思いますが、大人になるにつれて、「町の雰囲気にウキウキすることもなくなってきてしまった……」という方も多いかも知れません。そもそも、クリスマスは日本由来の行事ではないのですが、ここまで定着してしまったからには、「楽しんだ方が得」といえるでしょう。

 

【意外と知られていないクリスマスの起源】

クリスマスは、すでに日本の年中行事として定着していますが、その起源というのは、意外と知られていません。一般的には「イエス・キリストの誕生日」とされることが多いのですが、これは後年になってから考え出されたもので、そもそも「キリスト教とは関係の無いお祭りだった」という説が有力です。

冬至を含めて、クリスマス前後に、世界各地で「太陽に関係する儀式」が行われていました。冬至を過ぎることで、「太陽の力が復活する」ことから、太陽神が存在していた国では、そういった神々に関する儀式を行っていたわけです。日本では冬至はあまり重要視されずに、どちらかというとその前に収穫祭などが行われることが多かったようですが、世界を見ると、冬至からクリスマスにかけてお祭りを行うのは「ポピュラーな文化」でした。

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ヨーロッパでは日本と比べて「日照時間の差が大きい」こともあり、闇と光の拮抗がより身近に実感されていたのかもしれません。そんなお祭りの一つに、「太陽神ミトラ」を信仰する人々が行っていたものがあります。こちらを、ライバルだった「キリスト教が取り込んだ」のがクリスマスだといわれています。基本的に、キリスト教には太陽を信仰する思想はないのですが、『旧約聖書』に「義の太陽」という言葉があったことから、無理矢理こじつけたという説もあります。

そんなクリスマスですが、現在では太陽や冬至と結びつくというよりも、「家族の絆や、恋人の絆を確かめる日」という面が強くなってきています。元々、色々な要素が集まって生まれた日ですので、それはそれでありでしょう。繰り返しになりますが、せっかく、定着したものなのですから、「楽しんだ方が得」というものです。そこで、今回は、あまり日本では知られていない、「クリスマスまでに行う風習」を紹介しましょう。

 

【クリスマスまで毎日をワクワクと過ごす風習】

それは「アドベントカレンダー」。「アドベント」とは「キリスト教の用語」であり、「イエス・キリストの降誕を待ち望む期間」を表しています。こちらは、キリスト教の一派が始めたといわれていますが、古来からのお祭りの要素を濃く残している北欧で行われている「ユール」にも逆輸入され「ユールカレンダー」ともいわれています。このあたりの、融合具合はいかにも「クリスマス的」といえるでしょう。

このカレンダーがどんなものかというと、12月1日から24日までの日付が書かれたカレンダーに、小さな仕掛けがされており、「蓋を開けたり、小窓を開くことで、毎日、小さなギフトを受け取れる」ようになっているのです。つまり、クリスマス本番でギフトを貰うまでの間も、「毎日小さな幸せを受け取ることができる」のです。