アトピー改善 PART.10「クスリ大好き日本人」~アトピーとステロイド

アトピー性皮膚炎の治療において今なお主役として君臨しているのがステロイド外用薬です。皮膚科で処方されます。
その他、保湿剤という名の薬とかゆみを抑える飲み薬も処方されることが多いです。
アトピー発症のメカニズムを知れば知るほど、ステロイドは効くことが理解できます。
抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤も同様によく効きます。
私たちはどのように薬と付き合っていけばよいのでしょうか。

薬の良い面を享受する

例えば、どうしてもはずせない仕事があったときに高熱を出してしまったとします。
そんな時には解熱鎮痛剤を用いて、症状を緩和させ仕事にのぞむこともあるでしょう。
そうして無事に仕事をやりとげたならば、次にゆっくりと体を休める必要があります。
解熱鎮痛剤は症状を抑えるだけで、病気の根本治療にはなりません。ずっと使い続けるのではなく、体を休めて根本的な治療をおこなわなくてはなりません。
ステロイドを使用するときもその使用理由と期限を明確にするべきだと私は考えます。
病気が治ることは私たちの体にもともと記憶されています。薬を使うときは薬の良い面だけを利用して、継続的に使うことのないようにしたいものです。

気軽に使う危険性

今ではドラッグストアーで気軽に薬を買うことができます。
頭痛薬、風邪薬、鎮痛剤、湿布薬、便秘薬、胃腸薬、抗ヒスタミン、ステロイドなどなど好きなように選んで使うことができます。
「風邪をひいたら、風邪薬を飲まなければならない。」と思っている方が多くいます。
私は20年くらい風邪薬を飲んでいません。つまり子供の頃は飲んでいたのですが、自分の頭で考えるようになってからは飲んでいないということになります。
いや、飲んではいけないという話しではないですよ。
薬によって得られる恩恵は大きいですから。
熱が下がり、症状が緩和されれば眠れるようになります。眠れるようになれば治癒が早まります。
右足が痛くて、それをかばっていたら左足も痛くなったという経験もあることでしょう。
痛みをそのままにしておくと体が歪み、他に悪影響をおよぼします。交感神経もはたらきっぱなしで治癒力が発揮できません。
薬によって私たちは病気の苦しみ、痛みから解放され、ウイルス、感染症、伝染病などの恐怖からも逃れることができるのです。
しかし、その鋭さが増せば増すほど、危うさもともなうことを忘れてはならないでしょう。
薬は継続して使うのではなく、使用目的と使用期限を明確にしたうえで使うべきです。
ドラッグストアー依存症の方は今一度薬との付き合い方を見直した方がよいでしょう。

アトピーとステロイド

軽症のアトピーならばステロイドで症状を抑えている間に、体の免疫力で治癒することもありえます。
しかし、慢性化したアトピーにステロイドを使うことは、それによって治癒することはないと断言できます。

アトピー治療には
・計画
・環境
・周囲の理解
・周囲の協力

これらの事項を整えてのぞまなくてはなりません。仕事はできなくなるので貯蓄を始めたり、身内の協力を得たり、生活保護の申請をしてみたり、環境を整えなければなりません。
経験豊富な指導者のもと、計画を立て期限をある程度決めます。
人間は無期限だと絶望します。期限があれば出来ます。途中で軌道修正したとしても、最初に期限は決めるべきです。
こうしてある期間社会から隔離され、痛みとかゆみと苦しみと不眠の中、のたうち狂い、治癒するのがアトピーです。

自由に選べる幸せ

私たちは自由に選べる幸せがあります。苦しみ少なく薬と一生付き合っていく選択もあります。
薬も病院もない時代なら選択肢はありません。
自分の人生の目的と病気と薬を秤(はかり)にかけて最善と思える選択を自分の意思で決定してください。