赤い唇は女性の象徴。けれど、その口紅を私たちは無意識に食べています。ですから、口紅が無添加であるに越したことはありません。無意識に舐めてしまっている口紅も、積もり積もればどのくらい体にその添加物が影響するのか計り知れません。
この口紅は、以前別バージョンを友人からプレゼントされて今回は個人で購入した物。えっ!? おしゃれなピルケースじゃないの? どこが口紅?と不思議に思う方もいらっしゃるでしょうが、パッケージを開いた時に、下半分に現れる玉虫色に見える部分が紅。上は鏡となっています。その玉虫色の紅部分を少し濡らした筆で(指でもOK)、口紅にそっと置けば、それはそれは艶やかな赤。けれども、薄くつければ、ほんのりとした赤色にもあります。
私が今回購入したのは、「小町紅 『板紅』 宿り木」という商品。この口紅を販売していらっしゃるのは、伊勢藩さん。HPを拝見すると、
「宿り木の下でキスをすると幸せになれる『恋愛成就』のシンボルです。日本では「長寿」の意味で万葉集に詠まれ、祝い事に飾られました。そして左右で対のデザインには、抱きの家紋が持つ「子孫繁栄」の意味を込めています」とあります。
赤は魔を払い、自分の顔を彩ることで身を守る
では紅とはそもそも何でしょうか? 「紅とは、紅花の花弁にわずかに含まれる赤色色素のこと。紅花の原産地は中近東・エジプトといわれ、シルクロードを通って中国に伝来し、日本には3世紀中頃に半島を経て伝わったと考えられています。
いにしえより、日本において「赤」は魔を祓う神聖な色とされ、神事や化粧に用いられてきました。なかでも紅の赤は、女性の通過儀礼や年中行事に使われた特別な色。血の巡りを良くする作用があると信じられていた紅は、女性の体を病気から守る一種の薬とみなされてきたこともあり、染料をはじめ、化粧料や食用の着色料として、出産、雛祭り、七五三、婚礼、還暦など、女性の人生の節目に彩りを添えてきました」(伊勢潘さんHPより引用)
そう言えば、多くの国で色を顔に乗せることを、魔除けとしていますよね。目の周りをぐるりと縁取るアイラインもそもそも魔除けの役割があると、ネパールでは聞きました。さらに国が違えば、クレオパトラもそうだったのでしょうか? 伊勢潘さんの口紅を頬紅やまぶたに使う方もいらっしゃるようです。
強いアレルギーを持つ私は、ほぼ口紅は使用できません。メーカーによっては1日塗るだけで唇が一皮剥けてしまいます。今まで使用した中でも、かなり安心度の強い伊勢潘さんの口紅。見た目にもゴージャスで購入した今は人に見せるのが楽しみです。こちらは、使い終わればリフィルがありますので、経済的にも助かります。お値段は少しお高めですが、アレルギー体質の方でもお化粧をしたい!という方におススメ。
Isn’t it cool?
べにばな茶
自然の恵みたっぷりの、紅花の花弁と種を焙煎したお茶です。