ディーパック・チョプラ博士来日インタビュー「ウェルビーイングな生き方」PART1「時代は女性的エネルギーを求めている」

医学博士で、ウェルビーイング分野における世界的権威。75冊を越える著書の発行部数は世界で2000万部を越え、マイケル・ジャクソン、レディー・ガガ、ミランダ・カーなど多くのハリウッドセレブ、世界各国の要人がメンターと仰ぐディーパック・チョプラ博士。世界でもっとも影響力のあるスピリチュアルリーダーのTOP5に例年ランクインする博士に、TRINITYがインタビューさせて頂きました。

今、社会に必要なのは、
女性的エネルギーを伴ったリーダーシップ

―これから、女性は世の中でどのような役割を担っていけばよいでしょうか。

世界が今のように、戦争・テロリズム・環境的破壊・化学物質による食品汚染・原子力問題などを抱えた状況にあるのは、全て男性的なエネルギーによって形作られ、動かされてきたからです。

かつて我々が狩猟採集民族だったころは、この男性的エネルギーが役に立っていました。しかし現在、私達はテクノロジーを手にしています。このように発展した社会が男性的エネルギーで突き動かされれば、人類全体が滅亡してしまうような方向へ向かってしまう可能性があります。

ですので今社会に必要なのは、女性的エネルギーを伴ったリーダーシップです。女性がリーダーシップを発揮する必要があります。男性はそれに徐々に従わないといけないんですね(笑)。

「女性的エネルギー・女性性の意識」について、今回はギリシャ神話の女神達を例に出しながら、7つの原型をご紹介しましょう。

第1の女神は「デメテル」。デメテルは、思いやり・自愛・慈悲といった母なるエネルギー、人を育むようなエネルギーを象徴します。例えるなら、マザーテレサのような女性です。

第2の女神は「ヘラ」。ヘラはリーダーシップの象徴です。英のマーガレット・サッチャー元首相、独のアンゲラ・メルケル首相、インディラ・ガンジー(マハトマ・ガンジー氏夫人)などが思い浮かびます。

第3の女神は「アフロディーテ」。アフロディーテは美しさの象徴です。ハリウッドだけでなく、日本にも美しい女性がたくさんいらっしゃいますね。

第4の女神は「アテナ」。アテナは美術・音楽・文化・化学などを象徴する知恵の女神でもあります。

第5の女神は「アルテミス」。アルテミスは自然を象徴します。例えば故ダイアナ妃などがこのイメージです。

第6の女神は「ペルセポネー」。ペルセポネーは癒しの女神であり、スピリチュアルでいうと無意識・全体意識の象徴です。

第7の女神は「ヘスティア」。ヘスティアは家庭生活の守護神であり、家を形作る神です。

ギリシャ神話で例えた、この7つの異なったタイプを組み合わせることによって、新しい文化や方向性が生まれ、ひいては新しいリーダーシップにつながっていきます。世界の人口の半分は女性ですから、今こそ女性が社会をリードする時なのです。

~続く~

■ディーパック・チョプラ オフィシャルWEBサイト
http://www.chopra.jp

Photo:Tomoko Tominaga

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