スピリチュアル体験を通して始めたカンボジア支援活動PART.18

衛生面、教育への支援が必要な現状

7月の中旬に恒例のカンボジアへ出張してきました。
今回の目的は、シルク村の人達がレベルアップした織物に挑戦した結果をもらい、今後の課題を考察することと、子供の数も増えたことで、衛生面の為に、浄水器が必要かどうかをインタビューする事でした。
カンボジアの水事情は、殆どが雨水を飲料と生活用水に使っている状況です。
雨水は、大きなカメに溜めています。外で管理している為、ボウフラが沸き、ちりやほこりも混入してしまう状況です。子供には、沸かした水を飲ませているということでしたが、それでも、子供たちは病気に掛かります。
そして、病院の数が少ない為に、たどり着く前に死亡してしまうケースがたくさんあります。
だから、水事情は、命に関わる大切な課題です。
今回は、日本の浄水器メーカーが、簡単に使える浄水器のサンプルを紹介できました。
皆、目を輝かせて、興味を持ち浄水器の必要性を理解してくれました。

そして、この国は60代~40代の知識人が内戦で、殆ど殺されてしまった為に、教育を受けていない世代があります。私は、この国を担っていく子供たちが、教育をうけて健康に育つことが、国を再建していくために、とても大切だと感じます。
シルクの復興事業では織り手の技術向上には、心と経済面の支援が大切です。
女性達は、子供を安心して育てられる環境で、心が安定して仕事に専念でき、技術も向上していくのだと感じます。その為に、彼らの衛生面、教育への支援が必要なのです。

私達が、毎回お邪魔する森本喜久雄氏が作ったシルクの村「伝統の森」では、お母さん達が子供をそばにおいて糸撚り、織りなどの仕事をしています。お母さん達が安心して働けるだけ、子供達も自然とシルクの布を作る環境になじんでいって、お母さんのやっている事を見習って、仕事を継承していっています。

子どもたちの笑顔を絶やさぬため

この村の子供達は、美的センスを磨く為に「お絵かき隊」という絵を描く勉強を皆しています。
彼らの見事な絵のできばえに驚かされます。
ここには、森、湖、畑があり動物達も一緒に暮らし、人間の営みの原点があるのだと思います。
その原点を感じに、日本や、外国のVIPや「経営の神様」と言われる方々も訪れています。

そんな村の子供達60名に、私達は、毎回「お菓子の詰め合わせ」支援をしています。
子供達にひとりひとりに手渡ししてあげます。その時は、「オークン(ありがとう)」といって受け取って飛び跳ねて皆満面の笑顔になっています。
この子どもたちの笑顔が絶えないように、私達ができる支援をさせて頂き、少しでもご縁のあった人々の役にたてればと益々思いが強くなりました。
カンボジアは急激な経済発展をしようとしていますが、経済優先よりも人間同士の「思いやり」によって助け合い、喜びを共有していくという場が必要です。
そして、それは世界中どこでも必要な事なのだと思います。