「霊性の真理を理解することによって、感情に同化しない“傍観者”でいられます」。“抱きしめる聖者”アンマ インタビュー

聖者アンマ2014年 来日インタビュー PART.2

前回の質問に続き、アンマはもう一つの質問にも答えてくださいました。アンマ インタビューの続きをご覧ください。

どのように心の重荷を減らすのか?

Q:感情のままにすぐふてくされたり泣いたりする人、自分の感情はどうあれ、周囲の人たちには笑顔や平常心でいようとする人、どちらが幸せにより近い人と言えるとアンマは思いますか?

A:全ては心の姿勢次第です。ですが、人は泣く時には心の重荷が減ります。人は感情的になった時に、泣いたり叫んだりしますが、それによって、心の中の痛みや重荷が減っているのです。「笑うセラピー」というのもありますね。怒ったときは枕を殴るように教えているセラピーもあります。そういう様々なタイプのセラピーが、心の痛みや重荷を減らす助けになるように行われています。

たとえば、誰かが頭の上に重い物を載せて運んでいる(※編集部註)とします。載せてしばらく歩いていると、とても重く感じるようになってきて、荷物を下ろして休憩したりします。でも、目的地まで荷物を下ろさずに運べる人たちもいます。

誰にとっても、何かを長い時間続けていると、負担になってきます。
たとえば、コーヒーをいっぱいに入れたマグカップを、2~3分持っているのは全く問題なくても、一日中持っていたら、最後には病院に運ばれてしまうかもしれません。小さな負担が、時間とともに大きな負担になるのです。

(※編集部註)文化的に違う点だと思いますが、インドの方では荷物をよく頭に乗せて重いものでも何でも運びます。たとえば家具でも頭にひもをかけ、釣って運んでしまいます。どんなに重いものでも、手で持ったりするよりも、頭を使って運ぶ、という文化になっています。そのための「頭の上に重い物を載せて運ぶ」という表現の例だと思われます。

感情を溜め込むとどうなるのか?

自分が思っていることを表現したら人はどう思うだろう、と心配して、すべてを自分の胸にしまっている人たちがいます。そういう心の姿勢も、時とともに負担になってゆきます。自分のイメージや社会的な地位などがどうなるかを恐れて、感情を抑えている人たちです。

霊性の教えを理解すれば、表現しても自分の内にしまっていても、問題なくなります。そういうことの影響を受けなくなります。なぜなら、霊性の教えは、あらゆることの観照者になる方法を教えているからです。それによって、自分の行為や感情と同化せずにいられるようになります。

「霊性の教え」を正しく理解しよう

感情と自分を同一視しない状態は、動物園で動物を見ているときに似ています。檻の中にはトラやライオンなどがいますが、私たちはそれを見て楽しんでいるだけで、檻の中に手を入れたりはしません。手を入れたらどうなるか、私たちは知っています。

それと同じように、霊性の真理を理解して、あらゆることの観照者でいられるようになれば、自分と感情などを同一視することもなくなり、様々なことを安全に楽しめるようになります。

ともあれ、感情を表に表すにしても、自分のなかにしまっておくにしても、感情に休息を与えていれば、負担にはなりません。

~続く~

<プロフィール>
シュリー・マーター・アムリターナンダマイー・デーヴィ(アンマ)
Sri Mata Amritanandamayi Devi (Amma)
アンマ(マーター・アムリターナンダマイー)は、生きとし生けるものに対する無私の愛と思いやりで、アンマ(お母さんの意)もしくは、マザーと呼ばれ、世界中で広く知られています。アンマの人生はすべて、貧しい人々の苦悩や、彼らの肉体的、精神的な苦しみを減らすために捧げられてきました。実際の抱擁、霊性の叡智、エンブレイシング・ザ・ワールド(ETW)の活動を通して、アンマは苦しむ人たちに希望を与え、社会的に向上させ、内面を変容させています。全生涯をかけて、アンマは3400万人以上の人々を抱きしめ、元気づけてきました。

取材協力:
アンマ来日プログラム主催、特定非営利活動法人 国際チャリティ協会アムリタハート
http://www.amritaheart.org/

<information>
今秋アンマの高弟プールナアムリターナンダジ日本ツアーを開催!
講演会やリトリート(癒しの週末)等、アンマの愛とメッセージを携え日本各地を回ります。
■10/17~19:八王子リトリート
■10/23:講演会(四ッ谷区民ホール)、他
>>詳しくは詳しくはコチラ

<information>
アンマが創始した「アイアム瞑想」認定講師によるワークショップ開催
日程:8/3(日)13:00~17:00
場所:東京ビッグサイト 癒しフェアワークショップ会場内
料金:3,000円
>>詳しくは「癒しフェア2014 in TOKYO」