最近話題の「倍音」って一体何?
こんにちは、サウンドヴォイス・セラピストのTomoです。梅雨ですね、雨は浄化ともいわれますので、せっかくなら身体もココロもこの梅雨と一緒に浄化してしまいましょう♪
さて、今回は倍音についてです。
近年、倍音という言葉は、音や声の記事を読むと頻繁に出てきますよね。「倍音が身体に良いという効果はわかっているんだけど……」「よく耳にするんだけど……」「実は、よくわからない。でも今さら聞くのは恥ずかしい!」という方、ご安心ください。
今回は、倍音について簡単にお伝えしちゃいます!
「倍音とは、基音の整数倍の振動数の音」といわれますが、これだけ聞いて、「あ~なるほど!」と思える方は少ないのではないでしょうか。お恥ずかしながら、私もよくわかりませんでした。
では、この箇所の鍵盤を押してみてください。最近では、ピアノのアプリなどもあるので、音を簡単に確かめられると思います。
そう、これが倍音です。音の相性が良いといえばわかりやすいかもしれませんね。
音は、振動です。音の波には、ゆったりしたものから細かいものまであります。ある音の波の揺れ方を 2 とすればその倍は 4 です。倍同士の音を合わせても安定して響きます。その他にも6・8・10・12も相性が良くなります。
緑は2つの波、赤は4つの波です。異なった波でもお互いに重なるところに規則性があって、ズレることがないんです。緑の波と赤の波が重なっているところに、オレンジの○をつけてみました。基音と倍音が何回目かに一度重なり共鳴します。
心身に多大な影響をもたらす「倍音」の効果
倍音の効果にはいったいどんな効果があるのかみてみましょう。
① 細胞に音の振動が届き、高い癒し効果がある。
② 自律神経を安定させる効果がある。
③ 脳を活性化させる効果がある。
④ 心身のリラックス効果がある。
⑤ 脳波をシーター波に導き、夢の実現に効果がある。
自然界の中には、私たちの耳には聴こえない2万ヘルツ以上の超高周波音が多く存在します。自然界の中には豊かな倍音がいっぱい、もちろん、前回のクリスタルボウルやシンギンボウルや音叉などにも豊かな倍音がいっぱいです。私は、「癒しの効果」として可聴域を超える超高周波にある倍音だと考えています。
大橋力教授は、バリ島のガムラン音楽には高周波成分が豊富に含まれていると述べられています。高周波音を聴きはじめてから、アルファ波が活性化するまでに約20秒が費やされる(注1)とのことですから、20秒以上は聴かなきゃもったいないですね!
ガムランの音を夜の自然音と一緒にしてみました。お楽しみください♪
耳で聴こえない高周波音は、皮膚で聴いており、脳に伝達されるようです。皮膚から脳に伝達された高周波は、アルファ波・NK細胞・グロブリンA・クロモグラニンAの増加、アドレナリンの低下などを起こすようです(注2)。
難しい名前がいっぱいでてきましたね。簡単にそれぞれの説明をしますね。
● アルファ波の増加 (リラックス状態)
● NK細胞の増加 (癌を抑制)
● グロブリンA増加 (生体防衛活性の強さと快適度の高さを示す免疫が増す)
● クロモグラニンAの増加 ( 精神ストレス対処活性の強さが増す)
● アドレナリンの低下 ( ストレス低下)
つまり、ストレスが軽減し、リラックスでき、自然治癒力も高まり病気にもなりにくい身体になっちゃうのです。耳からは聴こえなくても、全身で音を聴き、どんどん豊かな倍音を味わって健康になってしまいましょう!!
次回は、2種類の倍音についてお伝えいたしますね。あなたの声が、親しみやすい声か、カリスマ性かわかっちゃう?! お楽しみに♪
注
1)大橋力「快適な音環境の情報学」放送教育開発センター研究紀要第7号1992年84頁
2)中村明一『倍音―音・ことば・身体の文化誌』春秋社 2010年 33頁