霊能者・超能力者は世界がどう見えるのか?田口ランディさんが秋山眞人さんに直撃!

超常現象や精神世界の真実を解き明かす!?

人間の五感では一般的に知覚できないものを見たり、聞いたり、感じ取ることができる人たちは確かにいます。それが霊能者、超能力者、サイキックと呼ばれたりする方々だと思うのですが、私も、TRINITY編集部に入るまでは、周りにそのような能力を持つ友人はいなかったので、目に見えない世界というのは、テレビや漫画のなかだけの出来事だと思っていました。

作家・田口ランディさんは、目に見えない世界をテーマにしたベストセラーを多数生み出していらっしゃいます。ですので、霊的な力を若干なりともお持ちかと思ってしまっていましたが、今回、秋山眞人さんとの対談本『フォーカスを使え!』では、「霊というものを見たことがない」と仰っています。

秋山眞人さんは、私と違って霊的なものも、背後霊も、精霊も、妖怪も、UFOも見えるらしい。私が見えていないので「らしい」としか言いようがなかった。
~中略~
そして15年以上つきあううちに、やっぱり秋山さんは「見えているのだ!」ということを、疑り深い私でも気づくようになった。そして「見えてしまう」「感じてしまう」ことの苦労も理解できるようになった。

~中略~
この対談は、少年の頃から一般の人とは違う感受性と特殊なコミュニケーション能力を持った人間の目に、世界がどんな風に見えるのかを、多くの人に知ってもらいたくて行った。

能力者が世の中を見ると…

本書では、秋山氏が能力を得ることになった過程を掘り下げていくほか、お金の流れ、エネルギー、瞑想、能力開発から、現代の若者たちが抱える問題点まで、テーマは発展していきます。
能力が欲しい…という方にも秋山氏は、このように言及しています。

秋山:超能力が欲しい、能力開発をしたい、ヒーラーになりたいという人は多い。そういう人に僕は「なぜなの?」って必ず尋ねます。その段階で半分くらいは可能かどうかが決まってしまうし、その「なぜなの?」がきちんとしていると、もう半分は能力をもっています。

田口:その「なぜなの?」に対しては、具体的にどういう答えが返ってきますか?

秋山:多くの人は「頭痛が痛い」みたいなことで、「能力が欲しい、なぜなら能力が欲しいから」という刹那の好奇心が目的の全てですね。
~中略~
中には「長年、不思議な感覚に悩まされている、これが超能力なのか、もっと掘り下げたい」という人がいます。こちらが「掘り下げられたら、どうされます?」と尋ねると、生き続ける限り掘り下げたいという人たちです。そういう人は、不思議な感覚との長い対話の中から、今は絵を描いて生活をしている、家の図面を作る仕事をしている、というように職業的にもソフトランディングをしている場合が多い。
~中略~
こういう人がそこから広げていくと、あっという間にプロフェッショナルに能力を使えるようになる。
ところがこういう人ほど普通の生活をしていて、ヒーラーにはなりません。

通常では見えない精神世界と現実社会の関係がお二人の会話のなかでひも解かれていく本書。最後の締めに話している、お金と死に関するシンクロニシティは、少し背筋が寒くなりましたが、おそらく誰もが持っている力(フォース)なのでしょう。お二人とともに、不思議だけれども、現実にある現象をのぞいてみていはいかがでしょう?

『力(フォース)を使え』(JMA・アソシエイツココリラ出版事業部)
1,500円(税別)
著:田口ランディ・秋山眞人