出逢いは避けられない!ならばその対処法は!? イライラ星人の必殺技『伝染』に負けない方法

あなたの傍にもいませんか?

世の中にはイライラ星人(造語です)が数え切れないほどいます。イライラママ、イライラパパ、イライラ先生、イライラ上司、イライラ彼氏、イライラ彼女……。まるでウ○トラマン・ファミリーのごとく、種類がたくさんですね。中には「イラッ」という言葉を聞いただけで怒りが込み上げてきて暴れ出したくなる人さえもいます。ここまで来るとかなり重症です。

今回はイライラ星人について少し詳しく見ていきたいと思います。イライラ星人に支配された世の中は、怪獣に侵略された地球のようなものです。ウ○トラマン・ファミリーではないので、無駄に増えられても困ってしまいますものね。

イライラ星人は、なかなかの強敵で、なかなか厄介なワザを持っています。それは「伝染」です。イライラ星人に伝染させられてしまうと、残念ながら病院に行っても解決しません。何らかのお薬を処方されるかもしれませんが、クスリというのは逆さから読むとリスクという見方もできます。できれば薬に頼らず対処したいですよね。

この「イライラ伝染」について説明します。まず、実際にイライラ星人の近くに行けば一瞬でわかると思うのですが、関わらないに越した事は無いのでイメージに留めておきましょう。例えば、あなたの目の前にイライラ星人が現れたとします。イライラの原因はわかりません。失恋したのかもしれませんし、無駄に体重が増えてしまったのかもしれません。禁煙に失敗したのかもしれません。とにかく鬼のような形相です。なんだかわからないけれど残念ながらあなたはイライラ星人と遭遇してしまったのです。

もしかしたら、あなたはこんな気持ちになりませんでしたか?

・ 次第にイライラ星人の影響でイライラしてきました。イライラ星人に対して怒りをぶつけてやりたい気もしますし、誰でも良いから八つ当たりしたい気持ちになってきました……。

・ 圧倒的なイライラパワーに押され、不安や恐怖に襲われてしまいました。悲しくなってきました。自分が何か悪い事をしてしまったのだろうか。それとも運が悪かったのだろうか。とにかく、自分にはどうする事も出来ない。委縮してしまう。

・ とにかく今この瞬間にこの場から逃げ出したい……。

他にもあるかもしれませんが、大別するとこのような感じではないかと思います。

これが「伝染」なのです。ネガティブなパワーが自分自身の心身にまで影響してしまうのです。これはとても恐ろしい事です。だって、本来、あなたにイライラが移ったり、あなたが悲しくなったりする必要なんてないのですから。

イライラ星人からの伝染防止法は?

ではなぜ、イライラ星人に出会うと「伝染」してしまうのか一緒に考えていきましょう。
それは私たちの本能から来るものなのです。別に望んでイライラしたいわけではないのです。イライラ星人って、率直に言うと「自分に攻撃して来る存在」ですよね。私たちは動物なので、リスクがあればできるだけ回避したいと脳にインプットされています。もし自分を脅かす脅威が現れたら早急に対処しなければやられてしまうのです。つまり身を守り、生き延びるために瞬間的に「戦闘モード」に切りかわるのです。

そうなると理屈ではなく「戦う」か「逃げる」というシンプルな選択肢が浮かび上がって来るのです。「伝染」はイライラ星人がきっかけではありますが、自分自身の内側から来る反応なのです。それが伝染したイライラだったり、ネガティブな感情だったりするのです。この本能とも言える防衛機制が働きだしてしまうと、理性は少々低下すると考えて下さい。というのも理屈をこねている間にやられてしまっては困るから思考が極端にシンプルになっているからです。

とはいえ、ここは現代です。いきなり言葉も通じない獣に襲われているわけではありません。相手がなぜイライラをこちらにぶつけて来るのかは別として、究極の目的は相手を倒す事ではありません。もしもあなたが見事なまでに「伝染」してしまったら、今度はあなたの「イライラ」がイライラ星人をより「戦闘モード」にしてしまうのです。

そうなって来ると、話は余計にややこしくなってしまいます。もし、イライラ星人が上司だったら、それこそ仕事が円滑に進まなくなってしまいますし、仕事が進まなくなれば収益に影響が出ます。そうなると給料も減るかもしれません。つまり、極論を言えば明日の御飯が食べられなくなってしまうリスクが高くなるのです。冷静に考えれば、そちらの方が危機的状況なのです。

イライラしない事が基本ではありますが、世の中には必ずどこかにイライラ星人が存在します。大事なのは、目先のイライラ星人の「伝染攻撃」に誘導されてしまうのではなく、その先にある「どういう状態が自分にとって最良のゴールなのか」を考え、対処する事なのです。イライラ星人に遭遇しても、伝染攻撃に負けず、日々を楽しく元気に過ごせますように。