「カレワラ物語」PART.3~フィンランドの魅力-「人」。ぶれることがない強固な信頼と絆

親、友人……信頼できる人の言葉に
迷わず行動することが出来る

フィンランドの人口は、現在日本の約23分の1と少ないためもあるのでしょうか、人々の間には深い信頼と絆があると感じます。そんなエピソードをご紹介します。

2013年の夏、フィンランドに招かれ講座を行う機会に恵まれました。到着後の最初のお仕事は、参加者ひとりひとりにメッセージを伝えるチャネリングデモンストレーションで、終了が23時と遅くなったにも関わらず、誰も帰りたがらないほどの盛り上がりとなりました。

翌日から、オーガナイザーをしてくれている友人の携帯には、セッションの問合せの電話がひっかりなしにかかってきました。
ヘルシンキのレストランで料理が出てくるのを待っていたとき、ある通話を終え、友人が周りを気にしながら小声で言いました。「REMI、もう一人個人セッションに来たいという人がいるの。その人は誰もが知っている有名な人で、ここで名前を言えないのだけど、是非セッションを受けたいと言っていて。でもあなたのスケジュールはもう一杯よね。どうしよう?」。

セッションのリクエストがほかにも何件かあると聞いていたので、私は「休日の1日をセッション日にするから、申込みを受けても大丈夫よ」と伝えました。

当日その方がいらした際「今日はリーディングとヒーリング、どちらをご希望ですか?」と尋ねると「実は今日、こちらで何をするのか知らないで来ました。友達がぜひ行ったほうがいいと薦めてくれたので」と、はにかんで言いました。

「母から/友達から聞いて」……
絆の強さはフィンランドの財産

興味深いのは、この方だけでなく今回お会いした中で少なくとも6~7人の方が同様に「家族や友達が薦めてくれたから、来ました!」と嬉しそうに語ってくれたのでした。また、追加枠も満席になった後に、短時間でもいいからセッションを受けたい、という問合せがありました。

30分でも、とのことだったのでお受けしたのですが、チャイムが鳴ってドアを開けると、なんと7人くらいの人が立っているではありませんか!

「おや、こんにちは!大勢いらっしゃいますね。どなたにセッションをしましょうか?」と聞くと、一人の女性が「昨日のイベントに友達を誘って参加した者です。今日は、昨日イベントに来られなかった娘を連れてきました。30分でもいいのでお願いします!」と言うのでした。のちにこの女性と娘さんとお友達が講座にいらっしゃることになりました。そのときの言葉もやはり「母から/友達から聞いて」……と。

信頼する人の言葉を受け止め、迷わず行動に移すことが出来る……。
フィンランドではどの方とお会いしても、家族・友人間の信頼感と絆の強さを感じた出来事でした。

~続く~

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「カレワラ物語」PART.1
「カレワラ物語」PART.2