「幸せタイムリー~幸運を引き寄せ運勢を好転させる方法」~運を強化し、願いを叶えるキーポイント PART.39

水の国・日本を彩る雨たち
日本を彩る様々な雨の由来

「皐月」5月がスタートしました。
旧暦5月は梅雨の季節で、田植えの時期でもあることから、「早苗月」とも呼びます。それを略して「皐月」というようになったといわれていて、「皐」の「サ」は神に捧げる稲の意味で「稲(サ)」の月という説もあります。

旧暦の5月は「五月雨」(さみだれ)ともいい、天からポロポロと雨がこぼれ落ちる様子をあらわした言葉だそうです。神様が天の上で泣いておられるのかな?この涙は嬉し涙か?はたまた悲しみの涙か?

「雨」といえば、森高千里さんの歌が思い出される私ですが、この時期、雨のなか、傘もささずに抱き合うカップル「恋の始まり」を体験するカップルや、降りしきる雨のなか、別々の人生を選択する「さよなら」を体験するカップルなど、「雨」という言葉に様々なロマンチックなシーンを思い描いてしまう私でもあります。
そして「雨の名前」にも色々あるようです。ここで、ちょっとご紹介♪

【卯の花腐し(うのはなくたし)】
晩春から初夏にかけて降る長雨をいいます。卯の花が腐ってしまうほどの長雨をいう。

【青時雨(あおしぐれ)】
時雨は冬の季語。青葉の頃、葉からこぼれ落ちる瑞々しいしずくを時雨に見立てた言葉。

【翠雨(すいう)】
新緑の青葉をより鮮やかに引き立てた初夏の雨。「緑雨」「若葉雨」も同じ。

【神立(かんだち)】
神や雷を表す言葉。雷と共に降る夕立をいう。「かんだちあめ」「おかんだち」ともいう。

【分龍雨(ぶんりょうのあめ)】
旧暦5月に降る大雨をいう。龍の体を分かつほどの激しさを表した言葉。

【茅花流し(つばなながし)】
茅の穂がほぐれていく初夏に吹く南風の意味で、それにともなって降る雨をいう。

【喜雨(きう)】
長かった日照の後に降る喜びと祝福の雨。「慈雨」ともいう。「雨降り正月」「雨祝い」ともいい、待ち望んでいた雨に喜んで、お酒を飲む風習もありました。

「雨」を神様や龍に見立てて呼ぶ言い方に、憂鬱な雨の時期も、雨に守護されているんだとフッと気づかされ、いつもと違った気持ちで過ごせそうです。雨の恵みに感謝し、万物の命に潤いを与えてくれている雨とともに生かされてきた私たち。日本を彩る様々な雨の由来を知ることで「水の国・日本」を改めて感じることの出来る旧暦5月でもあります。

「皐月力」を取り入れて運気アップ

5月は菖蒲湯の時期でもあります。
雨の日が多くなると屋内で過ごすことが多くなるので、生活にマンネリ感を感じる人も多いでしょう。そんな時はぜひ、「皐月力」を借りて運気アップしてみてください。

家でもストレスを感じず快適に過ごすことができるでしょう。
5月は「端午の節句」でもあり、別名「菖蒲の節句」ともいうそうです。「菖蒲」は昔から、邪気を払い、疫病を除くといわれています。お部屋に菖蒲を飾れば、滞った気を浄化してくれて、空間浄化作用にもなります。そして、菖蒲湯に浸かれば、心身ともに浄化され、気持ちも心機一転されます。

保温効果もあり、冷え性、リウマチ、神経痛にも良いとされていて、お酒に菖蒲の葉を入れて香りを楽しむ「菖蒲酒」もいいですし、枕の下に敷いて寝ると安眠に良いとされています。また、菖蒲の強い香気は、昔から魔を祓い清める力があると信じられていて、屋根にのせたり、髪や冠にして挿したり、頭に巻いたりすると頭痛にならないといわれてきました。

「薬降る」~5月の雨は神聖な雨~

この時期、降る雨は「薬降る」といわれ、特に午の刻(正午)前後に降る雨は、神聖な雨とされていました。この時刻の雨を竹の節にためた水は神水とされ、薬を調合すると薬効があるとされ、この雨で作られた薬もまた良く効くと信じられてきました。

本格的な梅雨の時期に入ると、お部屋で過ごす時間も長くなりますが、ぜひ、神聖な雨の英気を取り入れて、気分転換をはかってみてください。家で過ごす時間が楽しくなり、気が満ちていくのを感じられることでしょう。
お部屋のインテリアや雑貨などにも、「季節花」を飾ることでエネルギーが上がっていくのを感じるはずです。日々の生活に自然の気を存分に取り入れて、楽しんでください♪