産後の胎盤は一体どうする?自分の胎盤でつくるプラセンタカプセルとは?

日本ではへその緒を少し残す文化がありますが、アメリカにはプラセンタカプセルをつくるサービスがあるのをご存知ですか?インストラクターに質問をすると、出産準備クラスで説明してくれるそうです。産後ブルー、産後鬱のような症状は全くないそうな、『プラセンタカプセル』ってどんなものなのでしょうか?

アメリカにはプラセンタカプセルをつくるサービスがある

赤ちゃんの為に使われてきた胎盤は、通常産後に病院側が処理をするのが大半ですが、出産前に病院側に提出する「バースプラン」に、胎盤についての希望を書いておくこともできます。

アロマセラピスト、マッサージセラピストとしての職業柄、自然療法や各種セラピーへの興味が尽きない私ですが、せっかくの出産、やってみたいものは出来るだけ取り入れてみようと思っていました。そして、主人の理解と協力のお陰で、やってみたのは、胎盤を食べてみる、ということ。

日本だと、胎盤を少し食べさせてくれるという助産院や助産師さんもいるようですが、さすがに、日本のように生を醤油で、もしくは炒めたものを食べるというわけにはいかず、バースプランナーの友人に聞いてみると、あっけらかんと、「じゃあ、プラセンタカプセルで飲めば良いのよ」と。

ちなみに、私たちが出産準備クラスでお世話になったインストラクターも、最後のクラスでこのプラセンタカプセルについて説明がありました。
インストラクターに「ちょっと変わった質問だけどいい?プラセンタって食べることできるの?」と聞くと、
「え?全然変わったことじゃないわよ。ちょうど最後のクラスの日にそのことを話す予定だから」との返事。

 

クラス内で普通にこのプラセンタカプセルの説明がありました。
プラセンタカプセルとは、茹でた胎盤を乾燥させ、粉砕し、それをカプセルに入れて飲むというもの。これを仕事としてやっている女性にコンタクトを取り、産後すぐに病院側が持ち帰れるよう準備してくれたものを主人が持ち帰り、その女性と自宅のキッチンでカプセル作成。

とはいうものの、主人は見ていただけで、彼女が全てやっていたようですが、つくりながら、このプラセンタについてのメリットを話してくれたようです。

 

プラセンタの働きとは?

彼女は二人目を出産した際、このプラセンタカプセルをつくり飲んでいたそうで、1人目の時と違い、身体の回復が早かったこと、気分の波もほとんどなく、当時3歳の上のお子さんと産まれたばかりの赤ちゃんの世話がとても順調にできたことから、この仕事に興味を持たれたそう。

このプラセンタの作用について、アメリカ東海岸にある某有名大学でも研究がされているとか。

また、彼女曰く、産後にこのカプセルを飲むもよし、もしくはいくらかを冷凍庫に保存し、更年期の時期に飲むのもいい、とのこと。ただ、どれくらい冷凍保存がきくのか確認していないため、私は、産後の回復のために飲んでみました。

カプセルの見た目は、全く問題なし。
言われなければ、元々が胎盤だと思えないし、なにかのハーブの粉のように見えます。
ただ、彼女のアドバイスで、この粉状のプラセンタをカプセルから取り出し、料理に混ぜた人がいたらしく、それはお勧めできないとのこと。

それには納得。ちょっとカプセルを飲む時に一瞬感じる生臭さのようなものがあり、それを食材と混ぜても多分美味しくないだろうと思いました。

私の住むサンフランシスコ・シリコンバレーのあるベイエリアでは、何人ものプラセンタカプセルを作るサービスを、前回もお話した、ドゥーラや、助産師、マッサージセラピスト、ラクテーションコンサルタントをされている方がやっています。

ヒッピー発祥の地域柄なのか、気候が良く新鮮な野菜や果物が手に入り、オーガニックや自然なものへの意識も高い人が多いためなのか、アメリカの他の地域に比べると自然な出産を目指す女性も多いためなのか、このプラセンタカプセルにトライするアメリカ人妊婦さんも比較的いるそうです。

さて、実際カプセルを飲みどうだったか?
私にとって初めての出産だったので、前回と比べてどう違うかは比較できませんが、
産後ブルー、産後鬱のような症状は全くありませんでした。

 

最後に、プラセンタカプセルをつくってくれた彼女が自宅に置いて行ってくれたもの。
グルグルとまかれたへその緒。その部分はカプセルにしないそうで、かわいい袋にいれてギフトとして残してくれました。
日本ではへその緒を少し残す文化がありますが、そこはアメリカ、大胆にも長ーいへその緒をそのまま残してくれていました。

 

《Eri さんの記事一覧の記事一覧はこちら》
https://www.el-aura.com/writer/eriprofile/?c=37976