私たち自身が私たち自身のマスターである。ダライ・ラマ法王講演レポート

ダライ・ラマ法王 2013年 来日講演会レポート PART.14

すべての幸せや苦しみは
自分自身がつくり出したもの

「ここからは無神教である私たちの仏教の教えについてお話していきます。私たちは神を信じる宗教の信者の方々のように神というこの世の創造主のような存在を受け入れてはいません。
ここで釈尊が仰っているお言葉は、『私たち自身が私たち自身のマスターである』ということを仰っているわけです。つまりすべての幸せや苦しみなど私たちが体験するものは、自分自身がつくり出したものであるという考えに基づいているわけです」

すべてのものは、
相互依存の関係を持っている

「そこで、私たち仏教徒は神を信じずに何を信じているかといいますと、それが因果の法則というものであるわけです。因果の法則というものはこの世の中に存在しているすべてのものは、相互依存の関係を持っているということを示しています。
これが仏教に説かれている最も基本的な概念となっているわけであり、前にお話した通り、私たち、人間たちは仲間と共に社会的な生活を営んでいく種類の生きものであるわけです」

Then, about non-theistic religions. Now here I am talking about Buddhism. No concept of creator according to Buddhism. Buddha stated you are your own master. So own self creation, that’s Buddhist view.

And basically things are due to its causes and conditions. So basic philosophy of these view is the law of causality, interdependency, interconnectedness. So therefore, if you use Buddhist concept in order to speculate practice of love, compassion, think we are part of any other nations, we are social animal.

~PART.15に続く~

(2013年11月25日 東京ダライ・ラマ法王来日講演「日常の中で活かす仏教の智慧~ダライ・ラマ法王と語ろう~」より。※英文はダライ・ラマ法王がご講演で話された内容そのままを転載。)
取材協力:ダライ・ラマ日本代表部事務所 http://www.tibethouse.jp/

ダライ・ラマ法王14世(His Holiness the 14th Dalai Lama)
1935年チベット東北部にあるタクツェルという村落に生まれる。2歳の時、ダライ・ラマ13世の生まれ変わりと認められ、15歳で政治・宗教両面の国家最高指導者となる。1959年に亡命し、インドのダラムサラに亡命政権を樹立。チベット問題の平和的解決を訴え続け、1989年ノーベル平和賞受賞。2011年8月には政治的地位を主席大臣のロブサン・センゲ氏に委譲。78歳となった今もチベット人をはじめ世界の多くの人々の精神的指導者として活躍している。

<information>
ダライ・ラマ法王来日法話「空と慈悲の教え」

◆日時:2014年4月17日(木)
[午前の部] 10:00~12:00(開場:9:00)
[午後の部] 13:30~15:30(開場:12:30)

◆場所:ホテルオークラ東京 平安の間 本館1階

◆セッション入場料(全席指定:午前の部、午後の部通しのチケットとなります)
A席:10,000円 B席:6,000円

※ぴあ、ローソンチケットにて発売中
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