SAM前世療法士が贈る「魂の記憶たち」PART.28~3.11で亡くなった4才の女の子~

魂の声を聞くことに特化したカウンセリングを行っている癒しのマリアです。
今回は、SAM前世療法で顕在化した未浄化霊との接触についてご紹介します。

SAM前世療法では魂遡行を行う際に、クライアント様に何かしらの憑依現象があれば、まず未浄化霊を天上界へお戻ししなければ魂状態に至ることができません。憑依現象は珍しいものではなくて、私たち人間同様にカウンセリング手段と戻るべき世界へお送りするという作業過程を踏んでいきます。

今回の事例を「ご紹介したい」と思ったのには理由があります。
多くの方の目に触れることを想定すると
「気持ちのよい好い事例」をご紹介した方が、断然ウケが良いのだと思います。
しかし、目の前で繰り広げられる切ないドラマを伝えないことは、「私がこの世に生きている役目が何なのか?」ということを見つめたときに、必然と「伝えなくてはならない」テーマでもあるのだと思ったからです。

未浄化霊について

皆さんは未浄化霊を怖いものとか嫌な低級な存在だとか思ったことはありませんか?運気が落ちる、気分が落ちる、変な夢を見る、体が重たくだるい。涙が止まらなかったり、イライラが酷かったり。そんな症状を感じる方も多いです。
ですから、「憑依は嫌なもの」負である。そんな認識が高いかと思います。
私もSAM前世療法を行う前は、皆さんよりもっともっと「未浄化霊は悪いもの」そう思っていました。しかしSAM前世療法を行うなかで垣間みる未浄化霊の訴えは、私たちの心の負の側面を担ってくれたかのように感じることが殆どです。

Sさんのセッションにて

クライントSさんは病院に勤めています。
「医師は被災地に足を何度となく運んでいる」……そんなお話をカウンセリングで聞いていました。
セッションでは暗示性テストを重ね、潜在意識を宿した指が動き続け魂状態まで戻ってもらうというSAM独特の作業過程に移行していきます。
魂状態に至ると指は動きを留めて知らせてくれるのですが、この時、Sさんの指は止まる気配がありませんでした。

そこで、「このものに憑依している」そういう方がいらっしゃいますか?」とたずねると、「はい」と指が反応しました。
では3つ数えたらしっかりと出て来てくださいね。
そう促し、未浄化霊の訴えを聞いていく作業に移っていきました。

未浄化霊の訴えを聞く

Sさんに憑依していた未浄化霊は職場でSさんを知り、その後Sさんに憑依したという。年齢は4歳。
「お母さん、お父さんに会いたい」
悲痛な彼女の訴え。
Sさんの職場のドクターがよく被災地に行っていることから、「あなたは津波でこの世を去ったのですか?」、そう聞いてみました。

するとSさんから滝のように流れる涙。
「お家に帰りたい」
純粋で穢れの無い未浄化霊の訴えがありました。
身体はお家に戻ったのか?そう聞くと「まだ海の中である」とのこと。
幼稚園の帰り道、又は保育園に行っている時に、津波にのまれたのかも知れません。

人間は体に魂が宿っているので、身体を脱いだ今は、自らの身体を案じなくても良い事を教え「お母さん、お父さんの元に帰りましょう」と話を続けました。
「魂の故郷に帰りを待っている方々が心配しているから帰ろうね」
「お母さんお父さんが迎えに来るよ。光の方へ向かって登って行こうね」
すると彼女は、無事に天界へと戻っていかれました。
その時に「私の友達も助けて」……そう言われた気がしました。

未浄化霊を天界に戻す作業が済むと魂状態に至ることができます。
再度、潜在意識を宿した指に魂状態まで戻ってもらいましたが止まりません。
一度止めて「まだSさんに憑依している方が居ますか?」そう訪ねると「はい」と回答がありました。年齢を聞くと4歳。

私は、先程の未浄化霊が戻れなかったのか?と思い、「先程の方ですか?」と聞くと違うとの事でした。
やはり先程のインスピレーションで感じた「友達も助けて」とのメッセージは本当であったのだと思いました。
先程、天界に登っていった方がわかりますか?「はい」その後、質問を重ねた結果、この未浄化霊は、先程の女の子と同じ幼稚園であったようです。
お友達と共に3.11の津波にのまれたとのこと。
「お母さん、お父さんに会いたい」
4才の女の子には耐え難いショックと悲しみ。
彼女の思いを受け止め、その後、天界からお迎えを呼び無事に光の世界へ戻っていかれました。

セッションを振り返って

「明日、友達が居なくなると思って居なかった」。
これは、3.11の時にテレビで放映していた被災地の方の叫びです。
突然、親子が引き裂かれ、何も悪い事していないのに何故に私たちが命を絶たなくてはなくてはならないのか?
未浄化霊となってしまった方の無念な思いは、決して人ごとではありません。
「今、私たちに何ができるのか?」
自分なりに考えた結果「魂の救済」ということも必要なのだと強く感じた
セッションでありました。