美しく生きるための「美運バイブル」~心と身体バランスを整えて、自分らしく美しい人生を歩むためにできることPART.5

私たちは息を吐き出して生まれてくる

あなたは、ちゃんと呼吸を意識していますか?
人は人生最後の時に「息を引き取る」と言って、息を吸って亡くなり、「オギャー」と吐きだして生まれます
これは、前世での情報を自分の中に入れて亡くなり、今世はそれとともに生まれてくるためです。だから、前回やり残したことや当時持っていた思いが、無意識にあなたのなかに情報としてあるのです。

「息を吸う=呼吸をする」と言うのは、「息を合わせる」「息が合う」「息が合わない」などの言葉があるように、人は息を吸い込むと同時に、今対峙している相手の状態や、その場所の情報を自分のなかに取り込み、自然に感知しようとしています。

「空気を読む」と言うのもこれと同じことで、緊張している場面では、呼吸が早くて浅くなっていることが多いので、周りの状況やそこにいる人の状況がしっかりとつかめず、更にテンパってしまいます。こんな時こそ、呼吸を意識して行うと早くその場の雰囲気に慣れて良いですよ。

ヨガや禅や氣功の世界でも「姿勢」「呼吸」「心」の3つが調うことを「三調」と言い、まず姿勢を整え次に呼吸を調えると、自然に心が調うと言われています。また逆にこれらが調わない時は、心身に不調が起こると言われています。
ですので、焦っている時やうまく行かない時は、呼吸が浅く早くなっていることが多いので、そういう時は意識して、呼吸を深くゆっくりとした腹式呼吸に変えて整えてみましょう。そうすれば、だんだんと心が調い落ち着いてきます。
この時は、吐く息の方が吸う息より長い呼吸がいいですよ。

 

相手のペースに巻き込まれないための呼吸法

また、自分の呼吸が乱れていると、相手のペースに巻き込まれてしまうことがあります。
特にビジネスや、交渉事の場面で相手より優位に立ちたい時は、以下のような方法がおススメです。
①吐き出す
腹式呼吸を数分した後、まず自分の内に持っている相手への、緊張、不安感、恐れなどの感情を、呼吸とともに吐き出します。

②呼吸を真似る
次に、相手を読むために、少しの間お相手の呼吸を真似てみましょう。
話すスピードや動作のスピードなどを合わせることで、同じような呼吸になってきます。
そうすると、何となく相手の状態や気持ちを感じる(息を読む)ことが出来るのです。

③自分のペースに戻す
今度は大きく腹式呼吸を何度かしていったんリセットし、少しずつ自分の呼吸のペースに戻して行きます。すると、自然にお相手がこちらのペースにだんだん合わせてくるようになりますので、話の流れを自分のペースにもって行きやすくなるでしょう。

このように、呼吸を意識的に行うことで自分の状態をコントロールしたり、また相手に合わせてみることで、その人の状態を感じる事も出来てしまいますので、色々な場面で使える便利なツールの一つなのです。
そして何よりも健康にも良いので、一日にわずかな時間で自分をリセットできる方法として、日常に取り入れられることをおススメします。

人は「オギャー」と息を吐きながら生まれてくるように、生きる時の「呼吸」はまず、しっかり吐ききるのが先です。
吐ききらずによどんだものが身体のなかに残っていると、新しい空気(エネルギー)を取り込むスペースが少ないので、あなたのパワーはいつまでたっても不完全なままです。
必要なエネルギーを充分に充電するためにも、しっかりと吐きだすことからしてみましましょう。

また、吸い込む空気にピンク色をイメージして身体のなかに入れると、女性ホルモンを活性化し、アンチエイジングに効果的だと言われています。またはブルーの色をイメージして吸い込むと、身体が引き締まりダイエットに効果的だとも言われています。
このように、健康にも美容にも良いことが期待される「呼吸」の活用法を、ご自分の日常にぜひお役立てください。