自分を大切にしていますか?PART.10~【術後、身体の変化】

手術後の変化とショック症状

無事に手術が終わると病棟に戻ってきて、当日手術を受けた仲間たちは同じ病室に入ります。そこが術後の経過を診る部屋となっています。

痛みが起こったら我慢せずに自分で痛み止めを使えるように、首から大きな注射器のようなものをつるしています。
翌朝から食事がとれるようになります。おかゆ、煮物、野菜の和え物などが出てきますが、あまり食べられないのが現状です。
そして歩く練習も始めます。看護師と一緒に患者さんの具合を診ながら、徐々に始めます。
痛み止めを使用しているので、結構歩けるものなんですよね。

順調にいけば少しずつ痛みもなくなり、あとは身体を動かし回復に向かっていくのですが、私の場合は違いました。

術後1日目の夜、痛みが全く引かず、痛み止めもなくなり、看護師による痛み止めの注射を打っても効かず、当直の先生が呼び出される騒ぎとなりました。激痛に意識がもうろうとし処置室へ連れて行かれ、エコー検査、触診。先生たちの話す内容に恐怖を覚えながら打たれた痛み止めで眠ってしまいました。

一体何が起こったのでしょうか?
執刀医の先生の話によると、子宮を摘出後、お腹の中を洗浄します。その水がお腹にたまっていたというのです。通常であれば自然と身体に浸透していくと言います。
ではなぜ私の身体は浸透していかず溜まったままになってしまったのでしょうか?

人の身体は手術という行為だけでも相当のストレスがかかると言います。赤ちゃんや小さな子どもはそのストレスに身体は素直に反応しますが、大人になるにつれてそのストレスに耐えられるようになっていくと言います。
例えば、赤ちゃんは風邪をひくとすぐに熱が出るけれど、大人は別の症状が現われます。
私の身体は赤ちゃんのように素直に反応し、大きなショックを受けたようです。

腸は身体に危険を感じると働きを止めるようです。しかし翌朝には食事が出され食べることを促されます。動かない腸が無理やり動かされたことも痛みの原因のようです。

その後炎症反応があり、点滴と抗生剤の投与、退院する2日前まで私は食べることが許されず点滴だけで過ごすこととなりました。
更に食物アレルギーが表れるという新な身体の変化がみられるようになりました。

この経験からも、手術というものは身体にとってとても大きなストレス、ショックを与えることがわかると思います。出来るだけ手術は受けないことをオススメします。