自分をここまで後押ししてくれた物を送り出すことで、心の中に思い出を残しましょう…これも風水

感謝と共に、笑顔で物を手放してみる

こんにちは、風水カウンセラー 珠木結生です。前回、金運アップの秘密をお伝えしましたが、実際にカウントしてみた方はいらっしゃいますか? まだ……という方は、ぜひ試してみて下さいね! きっといいことありますよ!

さて、いよいよ12月も半ばを過ぎ、クリスマス、そして大晦日、それから新年を思う頃になりました。なんとなくセンチメンタルな気分になるのも、この時期かもしれません。ふと、昔のことを思い出したり、今年を振り返ってみたり……。今日は、私の思い出のストーリーをお伝えしたいと思います。

ある日、道を歩いていたら、目の前に、たたっと、小さな女の子が駆けてきて、何か拾ったな……と思ったら、それは、小さいキーホルダーでした。後から追い駆けてきた、お母さんとの会話からすると……どうやら、お買い物途中で、大好きなキーホルダーを落として、それを探しに道を引き返してきたようです。

そう言えば……私も小さな頃、たくさんの、大切な物を落としてきました。旅行先で一目惚れした、ビーズで出来たぶどうのキーホルダー、旅行から帰ってきた翌日に落としました! それから、小学生の頃、どうしても、あるタオルが無いと寝られなくて、洗濯する度に、「もうぼろぼろよ……」と、親に捨てられそうになっていたのですが、中学生になったある日、親がびっくりするくらいに、自分からあっさりと捨てました(笑) 大人になってからは、腕時計を2回落とし、一つはなんと、あるブランドの時計で、初給料で買った思い入れのある品だったのですが、ここで落とした!というレストランに戻っても、元来た道をたどっても、届出を出しても……出てきませんでした。

あんなに、大好きだったのに、大切にしていたのに……いらなくなってしまう時が来たり、思いがけず落としたり、無くしてしまったり……それと同時に、ずっと変わらず好きな物、なぜかずっと手元に残るものも存在します。その違いは何だろう…とずっと考えていたのですが、手放した物、見つからなかった物、無くしてしまった物……それは、もしかしたら、自分を後押ししてくれていた物かもしれません。

例えば、大事にしていたタオルを手放した中学生の頃は、友達の家へお泊りに行ったり、合宿に行くのが楽しくなったり……徐々に親離れをしていく年頃でした。そして、初給料で買ったのに、落としてしまった腕時計を、泣く泣くあきらめて、新しい時計を買ったら、人生の流れがその時点から変わりました。そして、何より私の心の中に、今、手元に無い物の思い出は、むしろ色濃く残っています。

さて、12月になると、思い浮かぶのが大掃除。もしかしたら、今年の大掃除は、単に片づけをする、掃除をする、物を捨てる日ではなく、新しい人生の流れを創り出すきっかけの日になるかもしれません。と言いますのも、5歳の子供にとっても、十分に大人になった方にも、みんなそれぞれ、自分の日々の生活を彩ってくれた、物たちとの出会いがあり、その思い出は自分にしかわからない大切なものです。だから、今年は感謝と共に、送り出す気分で、笑顔で手放してみるのはいかがでしょうか。自分をここまで後押ししてくれた物を送り出すことで、心の中に思い出を残しましょう。思い出は、形がないからこそ、もう無くなることもないし、捨てる必要もないのです。

秋から始まったこのコラムも、あっという間に12月を迎えました。皆様にとって、運気アップのヒントになっていたら幸いです。そして2014年もさらに良い年になりますように、お祈り申し上げます。