TRINITY本誌連動『魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!』第8回 PART.4

TRINITY本誌で大人気連載中の越智啓子先生の「魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!」。
これまで40回以上連載し、越智先生からポジティブなエネルギーをいただいている読者の方がたくさんいらっしゃいます。本誌で読み逃した方にもぜひ読んで頂きたいと考え、これまでの連連載をTrinity WEBで改めてご紹介することに決定しました。

日本伝統と創造の爆発!
海外留学の経験からより深い日本の良さを発見することとなった啓子先生。
最近先生は、画家・岡本太郎氏の生き方に改めて注目しています。
日本最古の沖縄文化に芸術性を見い出し、また作品を通してジャパニーズスピリッツを世界に示した岡本太郎氏の精神は、今も強烈に心に響きます。

みなさんは、自分自身に対して強烈に、日本人であることを感じることがありますか? 海外旅行に行った際には感じることがあるかもしれませんが、日本で当たり前のように生活していると、「日本」を意識することは滅多にないのでは?
今回のテーマでは、改めて「日本」について考える、そんな時間にしませんか?

イギリスで思う存分文化を吸収!

最近、お友達になった、コミュニケーションの達人である、中野裕弓さんとお話をしていたら、その頃、お互いにロンドンに住んでいて、それぞれ、『大江戸展』に何度も足を運んでいたことが分かりました。
嬉しいビックリです。きっと、ニアミスを何度もやっていたにちがいありません。
それぞれの守護天使が、ニコニコ、手を振り合って、「じゃ、また、20年後にね!」と交流していたかも。
つい最近まで『大江戸展』の分厚いパンフレットを持っていたそうです。不思議なご縁ですね。

『人生のしくみ』(徳間書店)にも書いたように、強い衝動行為で、急に歌舞伎が見たくなって、そのためだけに短い東京滞在をして、すぐにロンドンに戻りました。
歌舞伎を見た後で、ロンドンでの、芝居、ミュージカル、オペラ、バレエと、次々に文化に触れる醍醐味を味わって、密度の濃い毎日が続きました。すべてが、いい刺激になり、迫ってくるものがありました。

わざわざ、シェイクスピアの生誕地、ストラットフォード・アポン・エイボンまで、何回も出向いて、本場の芝居を堪能しました。
岡本太郎さんとは逆に、医者の勉強をしに行き、堪能したのは、文化、芸術、歴史だったのです。
2年間の留学で吸収したものは、自分にとっては、10年分の価値がありました。
“若い頃には旅を”の意味を自ら体験したのです。

今、十代、二十代のかた、行きたい国があったら、今のうちに吸収しやすい、スポンジのような若い時に是非、留学をおすすめします。あるいは、その年代のお子さんをお持ちのかたも、情熱的に語るお子さんがいらしたら耳を傾けてください。
そして異文化を学ぶことで、それぞれ生まれた国の文化の特徴が、かえって深く理解できるようになるのです。

~続く~

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越智啓子先生
精神科医。東京女子医大卒。東京大学病院で研修後、ロンドン大学付属モズレー病院に留学。帰国後、東京都児童相談センターなどに勤務。1995年「啓子メンタルクリニック」を開業。クリニックでは、過去世療法、アロマテラピー、クリスタルヒーリングなど自身の経験を活かした新しい療法を取り入れている。