ファッションは儚く、危険で理不尽だ~トップデザイナー、カール・ラガーフェルドの情熱と夢~

シャネル、フェンディ、世界のトップデザイナーに君臨した男、カール・ラガーフェルドの伝説のドキュメンタリーが、ついに明日16日、日本公開になる。

創業者ココ・シャネル亡き後、低迷していたシャネルを引き継ぎ、見事に返り咲かせたカール・ラガーフェルド。他にもクロエ、フェンディ、そして自らのブランド カール・ラガーフェルドを合わせ、一時は4つのメゾンのデザイナーを兼任するなど、30年に渡ってファッション界をパワフルにけん引してきた美のカリスマ。
いまだその抜群のバイタリティと時代を読む嗅覚は衰えをしらず、ファストファッションブランドH&Mからコカ・コーラまで幅広いブランドとのコラボレーションや、パリにある書店のプロデュースまで手掛け、常に注目を浴び続けている。
また2000年にエディ・スリマンのデザインによるディオール・オムの細身のスーツを着たいがために13カ月で42キロ減量し、世間をあっと言わせた。
その事欠かない話題性とは裏腹に、年齢さえもベールに包まれ、その人となりは伝説となっていた。
ラガーフェルドの黒いサングラスの向こうに隠されてきた素顔に切り込む魅惑のドキュメンタリーがついに完成した。

「この仕事は社会的正義とは無縁だ。映画と同じで、憧れる若者は多いが、競争は非常に激しい。スターはごく少数だ。残念ながらこの業界では不公平さが当たり前なんだ。不満なら仕事を変えればいい。年金事務所の窓口で働けば昇進もあるだろうし、身は安泰だよ。それが正しいと思うなら公務員になればいい。ファッションははかなく、危険で理不尽だ。」

(c) Realitism Film / Melange / NoSugarNoMilk

『ファッションを創る男~カール・ラガーフェルド~』
11月16日(土)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次公開
監督・撮影・カメラ・録音:ロドルフ・マルコーニ
キャスト:カール・ラガーフェルド、二コール・キッドマン
配給:アルシネテラン

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