「心のコリをほぐす方法は身体にあった♪」PART.8:古い怒りの感情はひねって出す

腰痛の原因は怒りの感情?

最近、生理中でもないのに、腰が重さや痛みを感じることが続いたら、古い怒りの感情があなたにサインを送ってるのかもしれません。

今でも覚えてるあの人の一言。とても傷ついた。悔しかった。「バカヤロー!」って思った。
もうすっかり忘れてた、ひどいことをされて恥ずかしかった。はじめて人を憎いと思った。

そんな強い感情を感じたことはありませんか?

怒りの感情というのは、実は第2の感情と言われています。
第1の感情は悲しみや淋しさ。

人は悲しみや淋しさをずっと感じていると、こころが疲弊して、かなり消耗してしまいます。
そのため第2の感情である「怒り」にすり替えて、自分を保ちます。
これも立派な「こころの防衛本能」なんですね。

怒りの感情にすり替えられて、しばらくしたら落ち着いても、からだにはその感情の記憶が残ったままです。

やがてその怒りの感情は腰のあたりで落ち着きます。
腰のあたりで落ち着いた怒りの感情は、残念ですが、そこで勝手には燃え尽きてくれません。
時々、あなたに思い出して欲しくて、痛みとなってアピールをしてきます。

それは原因がわからないのにじわじわ感じる腰の痛みだったり、継続的につづく腰痛だったりします。

この痛みをなにもせずに耐えていても解決はしませんよね。
腰の痛みも、一度はため込んだものの、もう忘れているような古い怒りの感情は外に出してしまうのが得策です。

それでは腰のあたりにため込んだ古い怒りの感情と痛みの解消法をお話します。

1.仰向けに寝る
2.両手を肩の横に広げる(手の平は天井に向ける)
3.両膝を立てる
4.両膝を揃えて、まず左側に倒してゆったりと呼吸をしながら10数える
5.息を吸いながら両膝を真ん中に戻して、右側に倒してゆったりと呼吸をしながら10数える
6.「4」と「5」を5回ずつくり返す
7.左右どちらでもいいので、向きやすいほうを下にして、両手で床を押すようにして起き上がる
8.両手で労うように腰をなでる

☆両膝を倒す時のポイント
・両膝に気を取られて、両肩が床から浮かないように気をつける
・決して無理をせず、気持ちいいと感じるところで止める
・ゆったりとした呼吸をしながら、吐く息と一緒に古い怒りの感情が出ていくのをイメージする
・起き上がる時は腹筋を使って勢いよく!ではなく、横向きでゆっくりと

このエクササイズをつづけていると、腰が柔軟になってからだをひねるのが楽になってきます。
ウエストをひねっているので、くびれもこっそり手に入りますよ。

古い怒りの感情が思い当らない場合、特に特定しようとしなくても大丈夫です。
「過去にため込んだ古い怒りの感情を吐く息と一緒に外に出す」と思いながら、ゆったりした気持ちで行っていただければ問題ありません。

腰はからだを支えてくれる大切な役割がある上に、怒りの感情を保管してくれることもあります。
でもそれは他が請け負ってくれないから、仕方なく引き受けてくれていること。
いわばサービスです。そんな余計なサービスで腰に負担をかけないように、定期的に解消してあげてください。

また、溜めこまないこと、すり替えないことも解消する手間を省くことにもなりますので、気にしてみてくださいね。

あなたの腰が本来の仕事に集中できますように。