末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」PART.1

あなたの目指す自己実現とは?

今回からお届けするこのコラムでは、自分の本当の内なる輝きを呼び覚まし、ミラクルを体験しながらハートがワクワクして楽しめる自己実現の方法について、スピリチュアルな観点、心理学的要素をまじえつつお伝えしていきます。

少しでもみなさまの人生アートがよりいっそう美しく輝くためのお手伝いができれば幸いです。さて、第1回目のテーマは「あなたの目指す自己実現とは?」。「ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」をお伝えしていくわけですが、まずはこの「自己実現」について取り上げてみたいと思います。

「自己実現」の辞書的な意味は、自分の中にひそむ可能性を自分で見つけ、十分に発揮していくこと(広辞苑 第六版)とあり、マズローが人の欲求階層の最上位に置いた、心理学用語です。

定義が何か、「正解」が何か、ということはここでは重要ではありませんが、自分が本当に望んでいること、ライフパーパス(人生の目的・使命)をこの世で具現化していくことは根源的にわたしたちが有している願いだと思います。

自分の可能性を呼び覚まして発揮し、願望を具現化していく。スピリチュアル的には、そのための方法として「引き寄せの法則」などがありますが、具現化できるかどうかに、その人の「善良さ」は無関係です。

性格が良いから引き寄せられる、というものではなく、どのような思考体系になっているかによります。日頃の行いでジャッジされ、その人が「自己実現」できるかどうかが決められるわけではないのです。私利私欲に目がくらんだワンマン経営者だって存在していますが、本人にとってはある意味「自己実現」が果たされていると言えるでしょう。

私の勝手な定義づけで言えば、「自己実現」には「利己的自己実現」と「利他的自己実現」があると思っています。

2種類の自己実現

「利己的自己実現」とは、自分本位なやり方で、単に自分の願望が満たされた生き方をしている状態であり、「利他的自己実現」とは、自分の魂が望む生き方で、心から幸福を感じられる活動をしており、それがその人個人にとどまらず、周囲の関わる人たちにも喜びをもたらす在り方のことです。

わたしたちの魂が望む生き方の根底にあるのは、利他的な要素をもつものであり、もっと言えば、「真の分かち合い」には自分と他人の区別(分離)はありません。
ともに癒され、ともに救われ、ともに幸福や喜び、平和を感じられるものです。

「利己的自己実現」では、本当のところ、心からの幸福は味わえないので、その意味においてそれは満たされた「自己実現」ではないと言えます。

そう、わたしたちはそんなことを本当は望んでいません。

「人のためにがんばりたい、役に立ちたい」

そういう思いやスタンスを「キレイごと」として、「人の為と書いて『偽』。人のためにがんばりたいというのは『偽善』です」と言っていた人がいますが、それは、「分離」の観点でしかものを見ていないがゆえの発想だと思っています。

「人のことを満たそうとする前に、まずは自分」という見解もあります。
それはある意味そうだと言えますが、「自分」と「他人」を分離したものと見て、どちらのためになるか、どちらを優先しているのか、という視点で見ていても、自分の本当の生き方、スタンス、「自己実現」の方法は見えてこないと思います。

あるヒーラーは「人のことよりまず自分を大切にしましょう」と言い、別のヒーラーは「自分のことより社会のために、世界のために光の活動をしましょう」と言う。

どちらにするか、ということではなくて――どうして世間は「二つのうちどちらか?」という発想ばかりするのか不思議でなりません――、どちらも必要なことであり、どちらも成立する道があるはずです。

本当に自分を大切にすることは社会貢献になる

真に自分を大切にするのだとしたら、それはすでに社会貢献となっています。「自分を大切にする」ことは、自我(エゴ)の言いなりになることではありませんし、「社会貢献」は自分を犠牲にする行為ではありません。

「利他的自己実現」。矛盾しているようでいて、成立することが可能な在り方。ここで言う「利他的」とは、自分を犠牲にするわけではなく、自分と分離していない相手(周囲の人々、世間)のためになることを誠意をもって尽くす姿勢のことであり、そのように生きることによって自分自身が心から喜びや至福を感じられる、安定して満ち足りた状態。

そうなることを望めば、必然の流れで、自分本来の能力・パワーが呼び覚まされて、宇宙からのとどまることのないサポートを得ながら、十二分にその力を発揮していくことができます。

「才能」というのは、人の役に立つために与えられた天からの贈り物です。優越感に浸ったり、特別視されるために与えられるものではありません。

だからこそ、「才能」は誰にでも贈られています。そのプレゼントの包み紙さえ開けずに、箱の中身を見もしないで、「自分には才能がない」と嘆く人もいますが、それでは「才能」は眠ったままです。

呼び覚ましましょう。
あなたと周りの人たちのために。
本当にやりたいことを実践できていますか?
今の自分の生き方・スタンス・在り方は、あなたを幸福にしているでしょうか。

魂レベルで、その生き方を喜べていますか?

あなたにとっての、「自己実現」とは何でしょう。

もしよければ、言語化してみてください。「正解」・「不正解」などありません。
大事なのは、過小評価したり卑下したりせず、自分の気持ちに正直になること。

想いを形に(言語化)してゆくことで、目覚めのスイッチがONになっていくことでしょう――。