「これからは、自分も他人もハッピーで満足を感じることをしましょう」。ウィリアム・レーネンさんインタビューPART.3

自分自身に正直に向き合うことを
誰もが今、行う必要があります

- 今世に生きる人が、最も行う必要があることは何でしょうか?

レーネンさん:
すべての人々が取り組むポイントが異なります。
ですが私たちがそれぞれに正直に自分に向き合うことですね。あらゆる生命に対して、「自分は価値のある生き方をしているのか」「私は人生を楽しんでいるのか」を正直に見つめることです。

自分の仕事が嫌なら辞めて興味のある業界に行くべきです。私は多くの人に会いますが、仕事をお金のために、それが安定だと思ってやっている人はたくさんいます。自分の仕事が嫌いなのにやっているがたくさんいるのです。

重要なのは、それぞれの人が、あらゆる生命や未来にとって自分は価値があると思えるような人生を送ることです。2000年までのうお座の時代はお金の時代でした。今は、無条件の愛や平等が尊ばれる時代だと思います。

人は幸せなことをする必要があります。お金になるからやるではなくて、自分がハッピーで満足を感じることをすべき時代だと思います。あなたにとって何が必要なのかは、誰も決められません。ただ自分にとって何が適切なのかは決めることができます。自身を尊び、適切なことをする必要があるのです。

過去のカルマを分析することは
今の生き方に責任をとっていないこと

- 過去生や今世のカルマを解消するには?
「すべての経験にどう対処するか?」が過去生のカルマを解消していきます。人生に起こったことが、何のカルマなのかは知る必要がないのです。「私はどんなカルマ持っているか?」を詮索する必要もありません。人生に起こるすべての経験に対してポジティブに対処すれば、過去生のバランスが取れてきます。たとえばいつまでも親の支配を受けているのなら、そこから抜け出すということです。自分にとって最も大変なことを乗り越えることが、バランスをもたらします。

今、酒井法子さんは、ネガティブな経験を反転させようとしています。それが彼女にとってのカルマの解消だと思います。彼女は自分がしたことを認めましたし、謝罪もしました。今度はポジティブに喜びをもって生きようとしている。それが酒井さんのカルマの解消と成長につながるのです。過去に起きてしまった出来事の理由は関係ありません。一番重要なのは、起きたことに対してどのように対処し、どのように生きるのかのほうが重要なのです。

過去を分析し続けることは、今をどう生きるかについて責任を取らないということであり、逃避になってしまいます。そして逃げ続けていると、同じ経験が何度も人生にやってくるのですから、恐れているものがあるのならそれに取り組んでみる。経験を反転させることが、カルマのバランスをとることになるのです。

「過去にこういうことをしたから、あの人は悪だ」と決めつける人々は、自分たちがカルマをつくり出していることに気がついていません。傷をほじくり出すような仕事をしている人たちは、その行為が自分のカルマになります。なぜなら他者が成長する足止めをする行為ですし、人々が変化したり、成長したりする後押しをしないからです。

続く

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Text:Noriko Miyazaki