『心理セラピスト』が教える!「カラーバス」とは~人は見たいモノを見て生きている~

辛い人生にフォーカスを当てない

「私の人生なんて……。一生懸命生きているつもりだけど、やっぱりつらい……。嫌なモノばかり見えてしまう……」。突然ですが、あなたはこのように感じた事はありませんか。僕は結構あります。いえ、ありました。当たり前かもしれませんが生きていれば試練や嫌な出来事に多々遭遇します。そんな状態が続くと、思考がマヒして感情もどんどんネガティブになって来ます。嫌なモノばかりが見えて、生きていることさえ辛くなってしまうと思います。自分に幸せなんて無いと思えて来る時もあるかもしれません。

今回は、よくよく考えれば当たり前なのですが案外知らない人が多いことをお話しします。実は僕たちは見たいモノだけを見て生きているのです。嘘っぽく思われた方もいらっしゃるかもしれませんが本当です。とすると、先ほど話した嫌なモノばかり見えて不幸だという話ですが疑問が浮かんできますよね。「嫌なモノなんて誰も見たくない!おかしいじゃないですか!」って。

確かに理屈で考えればその通りかもしれません。しかし、あなたの潜在意識は違った解釈をしているのです。今、辛い状況なのは本当かもしれません。しかし潜在意識は「辛い!」というキーワード(イメージ)を意識してしまって、無意識的に「辛い」状況にフォーカスしてしまっているのです。潜在意識はオートメーションで動くという特徴があります。ですので、「辛い」というキーワードを入力したサーチエンジンのようにどんどん、それっぽいモノを見つけ出して来るのです。あなたの意識は辛い状況なんて見たくなくても、潜在意識が辛い状況を見つけてしまうから余計に辛く感じるのです。

カラーバスという考え方

では、どうしたら良いのかという話をします。「カラーバス」という言葉を折角なので覚えて下さい。「色のお風呂」ではなく「色を浴びること」と思って下さい。日本人のイメージではバス(お風呂)というよりシャワーの方がわかりやすいかもしれませんね。少し説明をすると、特定の何かを意識すると今まで見えていなかったものが見えてくる心理現象のことです。残念ながら超能力でも霊能力でもありません。透視能力とかのことではありません。
僕たちはものすごく多い情報に囲まれて生きています。しかし、すべての情報を把握しているわけではありませんよね。そんなことをしたら頭がパンクしてしまいます。目に映っていても自分にとって全くどうでも良い物は意識化に残りません。

占い師に「あなたの今日のラッキーカラーはゴールドです……」と言われたら、視界に入るゴールドを知らず知らずに意識して探してしまいますよね。そしてカラーバスは色に限った事ではありません。例えばイケメンが好きだったとします。そうするとイケメンが視界に入ると、瞬時に反応しますよね。では、その瞬間に視界に入っているイケメンじゃない人の顔って覚えていますか。おそらくイケメンの顔は覚えていても、イケメンではない人は、存在はしていても記憶に残らない背景と化してしまいますよね。

つまり、「不幸」しか見えていない人がカラーバスを使って、「不幸から抜け出して幸せになる方法」を強く意識すれば、潜在意識はオートメーションで、そっちの情報を探し出すのです。不幸しか見ていない人より、圧倒的に幸せに近づく可能性が増えるのです。だから、自己実現を望む物を紙に書いて貼っておくと良いと言われているのです。それが視界に入る度、潜在意識がそ自己実現につながるヒントを探し出してくれるからですね。そうすることによって、今まで見えていなかった、見落としていた情報を手に入れることができるようになるのです。コツは簡単です。具体的なキーワード(イメージ)を持つことです。アバウトすぎると、脳内サーチエンジンにヒットする情報が多すぎて混乱してしまいます。シンプルな方が、より無駄を省けるので非常に効率的です。

もし、あなたが辛い状況に陥ってしまうことがあったとしても、不幸しか見えないなどということは決してないのです。カラーバスを有効利用して「希望」をどんどん具体的にしていってくださいね。