平面のあなたには、平面の「ウサギ」は見えない~「私探し」シリーズ番外編

「私」を違う視点から捉える

これまで十数回に渡ってご紹介してきた、「私探しシリーズ」。みなさんはそろそろ、「私」とは一体何なのかを認識しているかもしれません。今回は、違う視点で「私」とは何かを考えてみましょう。

「・」点は0次元だと言われています。
「-」線は1次元になります。
「□」平面は2次元。
「」立方体は3次元。

これら3次元までの空間と、時間を合わせて4次元時空。僕らが住んでいる世界です。

いま、平面にウサギの絵が描いてあるとします。そのウサギの絵を、ウサギの絵のある平面の次元から見ると、

― - ―― ―

になります。
想像してみてください。
ウサギの絵が描いてある紙に、あなたが、ペラッペラの状態で存在していて、隣りにあるウサギの絵を見ると……、

― - ―― ―

↑になりますよね。

要するに、同じ次元からは同じ次元は観察できないんです。2次元の平面を見るためには、3次元から見なければなりません。「観察」が行えるのは、「観察主体」が「対象物」のいる次元よりも、高い次元にいるからです。僕たちは、この4次元時空を観察出来ています。今日起こった現実を体験しています.。三次元の花を見られますし、時間も感じて(観測して)います。

あなたが、この世界で起こっている全ての現象を体感出来ているのは、「真の私」という観察主体が、この次元よりも上の次元にいるからです。4次元時空を体感している「あなた」が、4次元時空にいるわけがありません。

ウサギの絵と同じ平面に居たら、「― - ―― ―」だもんね。ということは、この4次元時空で起こっている事は全て描写されたものであり、あなたが、「わたし」だと思い込んでいるその肉体や、感情や、思考や、時間感覚なんかは、すべーて、ペラッペラの絵のようなものです。

そこに、「あなた」がいるわけない。
ぺらっぺらの次元にあるあなたの肉体が、あなたなわけがないんです。その肉体を観察するためには、肉体と同じ次元には居れないのだから。

― - ―― ―

今日は↑をずーっと眺めて、ナニカを思って下さい。
あなたが、あなただと思っているその全て、絶対にあなたじゃありません。

参考過去記事もご覧ください
■「私」探しシリーズはコチラ
■胡蝶の夢はコチラ

まぁ厳密に言えば、ウサギと同じ平面にいたら、

「― - ―― ― 」さえもみえません。

だって、平面には、高さが無いんです。だから、「―」さえも見えない。「― - ―― ― 」と見えるためには、厚みが必要だし、厚みがあったら、それ、平面じゃなくて立体だもんね。だから、厳密に言うと、あなたがウサギと同じ平面上に存在しているのなら、あなたは線さえ見えません。見えるのは「・」だけでしょう。
同じ次元のモノは観察できないという事です。

だから、あなたが立体を体感出来ているのは、あなたがこの世にいないからと言えるかもしれません。
「私がこの世に居ないからこそ、この世を体験できる」……こう口に出してみたら、あなたもその真実を実感するかもしれません。