ミディアムの役割
スピリチュアリズムの大きな目的である、「魂が死後も存続する事を証明する」為に、スピリチュアリスト教会では、「プラットホーム」と呼ばれる霊界通信のデモンストレーションを行っています。
教会に集まった観客の中から無造作に選んだ方へ、その方の元へ現れた霊の容姿やメッセージを伝えて、霊界の存在を証明するのです。私は日本にいた時に、スピリチュアリストの団体でミディアムとしてプラットホームに出演していました。その時はプラットホーム中に、観客の今後に関わるような個人的なメッセージも多く届けていました。
いや、敢えて個人的なメッセージを得るように努力していました。なぜなら皆さんの期待と、個人的なメッセージのもたらす感動を理解していたからです。
しかーし!アメリカのスピリチュアリスト連盟に所属しているスピリチュアリスト教会にはもっと厳密なルールが存在しているのです。先日、先輩ミディアムから1枚の紙を渡されました。そこには、以下の様な決まりごとが記されていました……。
【ミディアムがすべき事】
・時間通りに教会へ来て、万全の準備で挑むべし。
(当たり前ですね)
・人前に出るに相応しい装いをすべし。
(スピリチュアリズムの本家はイギリスなので、納得)
・プラットホームの前にはきちんと瞑想し、霊界とのコミュニケーションに備えるべし。
(これも当たり前ですね)
・観客の誰にメッセージを届けるのかはっきりさせるべし、名前は必要なし。
(霊が名前を呼び掛ける場合もあるので、ミディアムが事前に各人の名前を確認する必要は無いのです)
・会場にいる全ての人にはっきりと聞こえるように話すべし。
(プラットホームは個人的なメッセージのやり取りではなく、教会に集まった全員に向かって行うものです、これも重要ですね。先日、補聴器を付けていらっしゃる方が「ミディアムがマイクから離れて壇上を歩きだすと聞こえない」とおっしゃっていました)
・メッセージは霊からもたらされている励ましである事を忘れない様に。
(励ましなので、不安をあおるような内容はあり得ません)
・ミディアムはメッセンジャーであり、スピリチュアリズムを代表してプラットホームに出演している事を忘れない様に。
(ミディアムのパフォーマンスや態度次第で、観客の今後が左右されます)
・霊界からの証拠を含んだ挨拶を伝えることで、死後も魂が存続する事を証明するのが仕事です。
(証拠、証明がポイントです)
・教会で行われるプラットホーム中に届けられるメッセージは、霊からの「挨拶」であり、決して「リーディング」では無い事を肝に銘じなさい。
(日本ではリーディングの様な内容のメッセージまで届けていました……反省)
・共に働くミディアム同士を尊敬しあいなさい。
(当たり前ですね)
・とにかく集中しなさい、そして前向きでいることでもっとも高次のエネルギーと共に働きなさい。
(当たり前&理想ですね)
・あなたの出番が終了した後は、静かに霊達へ感謝を送りなさい。
(当たり前ですね)
プラットホームにて観客へ伝えるメッセージの内容が「挨拶!」である事を特にアメリカでは求められているようです。私もこの点は日本と違うので、特に注意するようにしています。
さて、次回は「ミディアムがしてはならない事」をご紹介します!