ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.13~スリムなボディになるための栄養

いよいよ春らしく暖かくなってきましたね〜☆ こうなると今度は桜が咲き始め、お花見だったり新入社員の歓迎会だったり、食べる飲むが増えてますよね〜。ふと思ったのですが、「春はお花見!歓迎会!」「夏はビール!バーベキュー!」「秋は食欲の秋!」「冬は忘年会!お正月!」……結局、なんだかんだ理由をつけて食べる飲むの口実を作りたいんですよね……( ̄_ ̄ i)
前回はスリムになるための運動の必要性について書きましたが、今回はスリムになるための栄養についてです。運動よりも重要な話です。

スリムの基本は「タンパク質」

さっそく結論からいうと、基本は「タンパク質」になります。前々回の記事(11回目)に書きましたが、スリムになるための大原則は、タンパク質をしっかり摂って筋肉量を増やし、脂肪を減らすことです。

運動直後はさらにタンパク質が必要です。運動した後は筋繊維が切れるため、それを素早く補う必要があるからです。「それじゃあ筋肉を増やすにはたくさんお肉を食べよう!」と普通は考えますが、ぼくはお肉はオススメしません。お肉を含む動物性食品の問題を語ると長くなるので、ここでは省略しますが、お肉は脂肪も多い。スリムな身体を作るには圧倒的に豆類をオススメします。代表格は大豆。大豆は豆腐、納豆など日本人にはなじみがあるので、食卓に取り入れやすいのです。

ここ数年前から、大豆に含まれる「大豆イソフラボン」が、女性ホルモンの(エストロゲン)に似た働きをするとして大変注目されています。エストロゲンは女性らしい身体を作るホルモン。毛髪を健やかにしたり、胸をふくよかにするにもいいのではないかと!w( ̄▽ ̄;)w

だけど、ボディのスリム化を徹底的に進めたいのなら、プロテインを有効に使ってください(タンパク質は英語でプロテイン(Protein)ですが、ここでは栄養素をタンパク質、サプリメントをプロテインと呼んでいます)。
プロテインは大豆などの原料から脂質を抜いて、ほぼタンパク質だけにした粉末。タンパク質を補うにはとても効率がいい。プロテインというと「スポーツ選手が筋肉モリモリにするためのもの」というイメージを持っている人いませんか? それ、かなり時代遅れです……。昭和……。「プロテインは食べる補正下着」とさえ言われ、今やスリムな人たちの必須アイテムです。

もちろん運動したあとに飲むにもGood! もう一つプロテインのメリットがあります。タンパク質は一度の食事でドカッと摂取するより、小分けに摂取した方が身体に効率よく吸収されます。吸収されなかったタンパク質は脂肪に変換されて体内に蓄積されたり、便として排泄されてしまい、もったいない。プロテインは小分けに摂ることがしやすいので、効率のいいタンパク質補給ができるんですね。

プロテイン単品飲みは意味がない!?

じゃあ、プロテインだけ飲んでよう!と単純に考えやすいのが日本人……。タンパク質はそれだけ摂っていれば身体に吸収されて使われるわけでありません。これは糖も脂肪も同じです。タンパク質はアミノ酸という分子が集まったものを言います。タンパク質を摂取すると消化によって最小単位のアミノ酸としてバラバラに「分解」されて、それが各器官で必要としているタンパク質の形に再度「合成」されて使われます。この「分解」「合成」の際に特にビタミンB6やビタミンCという栄養素が特に必要になります。

もしこれらの栄養素がなければ、分解も合成もされないわけですから、便として排泄されたり、とりあえず脂肪に変えとくか、ということになるわけですね。なので、タンパク質はそれ単品で摂るのは効率的ではなく、栄養バランスのよい食事が必要であったり、プロテインを摂るときはサプリメントも併用して摂ることが必要になります。

やはりバランスのいい食事が大事!

タンパク質をしっかり摂ったところで、糖質や脂質をたくさん摂っていたら本末転倒。スリムになるためにはやはり糖質や脂肪の摂取は減らす必要があります。しかし、最近やっている人も多い「糖質制限食」、これはぼくはオススメしません。が、半分合っているところもあります。

問題なのはビタミン・ミネラルなどの微量栄養素がほとんどなくカロリーだけの「エンプティーカロリー食品」です。白米、漂白された食パン、白砂糖などが代表。これらの食品のほとんどは糖質ですが、糖質はエネルギーのための栄養素。さきほどタンパク質でも説明したのと同じで、糖質がエネルギーとして使われるためにはビタミンB1やマグネシウムなどをメインとする微量栄養素が欠かせません。微量栄養素がないとエネルギーに使われないので、脂肪としてしこたま溜め込んでいきます……。怖いですね〜。
本気でスリムになりたい人は白い食べ物は断ち切るべし!!ヾ(`◇´)ノ
たとえば、

白米        → 玄米や五穀米
真っ白な食パン   → 全粒粉パンやライ麦パン
うどん       →   そば
砂糖                 → はちみつやオリゴ糖

というよう変えるといいですよー!♪(* ̄ー ̄)v

あと脂質。脂質はスリムになりたい人にとっては大敵とされますが、ここも正しい知識が必要です。そもそも脂質は身体の脳や細胞膜、ホルモンなどを構成する非常に重要な栄養素。その脂質にも積極的に摂った方がいい脂質と、摂らない方がいい脂質があるのです。
摂った方がいい脂質は、オリーブオイルや魚の油(あぶら)。
摂らない方がいい脂質は、お肉などの動物性の脂(あぶら)。
脂質について語るとこれまたすごーーく長くなるので、今回はここまでに留めておきます。
スリムな人のための必須の食品はやっぱり野菜です。
野菜は総じて脂質が少なく、ビタミン・ミネラルを豊富に含み、老化を防ぐフィトケミカルを含んでいます。また野菜はなんといっても食物繊維の固まり。食物繊維は腸内で糖質や脂質の吸収をおさえたり、腸内をキレイに保つことはよく知られています。食事をするときはまず野菜から先に食べてから、ご飯などの主食、メインディッシュの主菜を食べるといいですね。スリムになりたければ野菜を主食にするぐらいがいい。あ、でもここで注意!
ポテトサラダとスパゲッティサラダは野菜ではありません!ほぼ糖質です!ヾ(`◇´)ノ

まとめ

今回はスリムになるための栄養を書きましたが、大まかなことしか書いていません。細かく書くと本当にきりがない!
ポイントをまとめると、

1、タンパク質は大事!プロテインも活用せよ!
2、野菜はしっかり食べるべし!
3、糖質・脂質は摂りすぎず、バランスの良い食事を!

ということですね。運動と栄養の話をしたので、次回は「運動で効率よくスリムになるための栄養」について書きたいと思います。

★バックナンバーはコチラ