ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.15~健康情報百花繚乱の今だからこそ大切なこと~

横浜で女性のライフステージに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です。

万人に効果のある健康法はない

テレビや雑誌だけではなく、ネットを通しても様々な情報が入手できる時代になり、多くの人が西洋医学、東洋医学、民間療法など様々な健康法の利点や欠点についても知ることができるようになりました。もし、あなたがご自分に大変に有効な健康法を実践しているとして、知識がなくてそれを実践していない、または知識として提案しても実践しない身近な人に対してどんな風に考えるでしょうか?

時折、患者さんや知人から世間話として「身近な人たちが実践している健康法や治療法」を疑問視している、というお話を聞くことがあります。「気功とチャネリングを組み合わせたもの」「食餌療法」「○○操体法」など、手術や化学療法を選択したくないと考えた人々が選択するような、いわゆる西洋医学以外の健康療法です。

もし、あなたがご自分の実践している健康法に大いに手ごたえを感じている最中であれば、病気の知人が自分と同様に実践して効果を実感してくれないことが残念で仕方がなく思えるかもしれません。あるいは、ご自分の持っている知識に照らし合わせて理解ができない未知の療法は、とても命を預けるに足りる信頼性があるとは考えられない、と思うかもしれません。しかし、一般的に民間療法や東洋医学も含んだ代替療法がしばしば批判の対象とされる際に問題になるのは「科学的根拠のなさ」「再現性の乏しさ」であるように、現代医学のスタンダードである西洋医学以外の療法の多くには科学的なデータがないのです。もっとも、5~60年前までは腫れると除去するのが当たり前だった扁桃腺を昨今では取り除かないように、西洋医学の科学的根拠も時代と共に変化しています。つまり、時代や個体差を越えて決定的で普遍的なもの、というのは非常に少ないということになります。

情報化社会において大切なこと

現代は、雑誌やテレビのみならずネットを通して多くの情報が手に入れられる時代にありました。情報が多いということは選択肢も多いということです。健康法に限らず、選択肢の多い時代に生きる、ということは他者の選択を尊重する必要があるということではないかと感じます。手術を選ぶことは個人の選択です。そして、同じように手術を選ばないことも個人の選択なのです。良い、悪いという二者択一で判断できる事柄は日常的にもそう多くはありません。例えば、臓器移植、脳死などの問題も自分がドナーであると考えた場合と、自分の子供が臓器提供を待っている立場で考えた場合とでは結論は必ずしも一致しないでしょう。

先進医療を受けることができれば治療が可能であった、というような情報リテラシーによって運命がわかれてしまうという格差は極力なくしていく努力が必要ですが、自分が手ごたえを感じている方法が万人に等しく通用する、という考え方は選択肢の幅を狭めることになってしまいます。

どんな療法でも、それが効果を発揮するのなら素晴らしいことだと思います。良いものを多くの人に知ってもらいたい、「これを使って」一人でも多くの人に幸せになってもらいたいというのは大変に美しい気持ちですし、それも当然尊重されるべきものです。

しかし、それを採用するかどうかは個人の選択にかかっています。選択をする個人の自由はどんなときにも尊重されるべきですし、例え相手が身近な家族であっても周囲の人間は、強制や批判することなしに考え方を尊重するべきでしょう。情報化社会においてもっとも大切なのは、誰もが自分の信じることを自由に選択でき、その選択が尊重されること、なのではないかと思います。