『未来につなぐ わらごはん 岡山・自然食料理宿がおくる幸福なレシピとお話』読者プレゼント&出版記念講演会!船越康弘×おのころ心平

食べ物を変えると運命が変わる。食材への感謝を忘れずにいたらどんな夢もかなう。現代日本で忘れられがちな食の伝統と精神。
身体にも環境にも優しいのは、結局日本の伝統的な食のあり方なのだと、この本は思い出させてくれる。

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マクロビオティックというと、海外のセレブが実践する健康法としても有名であり、そのせいでなんだか敷居が高そうと感じている人もなかにはいるかもしれない。しかし、そんな勝手なイメージをいい意味で裏切ってくれるのが本書だ。

著者である船越康弘・かおり夫妻は、岡山の片田舎で「WaRa倶楽無」という自然食料理宿を営んでいる。20歳でマクロビオティックに出会い、弱冠28歳で「WaRa倶楽無」の前身となる料理宿「百姓屋敷わら」をオープン。自然食料理としてマクロビの伝統は取り入れつつも、「わら流」とでも呼ぶべき個性ある独特の食を提供している。

レシピは、どれもシンプルで食卓に取り入れやすく、免疫力を高めてくれるとブームの塩麹の作り方まで載っているのも嬉しい。伝統的マクロビの枠を超え、魚介類を使ったブイヤベースも紹介されている。そして、早寝早起きをして太陽エネルギーを取り入れること、呼吸法に気をつけることが免疫力のアップにつながると、食の話だけにとどまらぬエッセイも満載だ。しかし、何より特筆すべきは著者の食材に対する愛情である。「『大根さん、にんじんさん、お米さん、ありがとう』。その気持ちを忘れずにいたら、誰もがどんな夢でもかなう」と語る著者のレシピには、はかの料理本には見られない、「『おいしくなあれ』と唱えながら」 “ビタミン愛”を注入するといった工程が加えられている。食材への愛とはすなわち、それを育んでくれた天地の恵みや生産者に対する愛である。感謝することで食材は喜んでよりいっそうおいしくなるし、私たち自身も幸せに健康になれるのだからいいことばかりではないか。

食材に声をかけて味を変化させるという思想は波動の考え方を彷彿とさせるし、「食べ物を変えると運命が変わる」と言われるとスピリチュアル的であると感じるが、これは本来日本人が持っていた伝統でもある。幼い頃、日本人なら誰しも「いただきます」「ごちそうさま」と食事に対して必ず感謝するよう育てられたはずだ。そして、「残すなんてもったいない、お百姓さんに申し訳ない」と教えられてきた。玄米ごはんも、季節の野菜を摂ることも、地産地消も、すべては私たちが長い間行ってきたことであり、決して新しい理論ではない。昔に帰ることが、健康のためにも、内部被ばく対策にも、地球環境保護にも、飢餓対策にもなる。自分だけが美しくなることを目的とした食の本ではなく、地球すべてに対する愛に溢れた暮らしを私たちに思い出させてくれる本だ。

Text:並木由紀
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▼『未来につなぐ わらごはん 岡山・自然食料理宿がおくる幸福なレシピとお話』
船越康弘 船越かおり 著
発行:ホーム社 発売:集英社
1,995円(税込)

★この本を3名様にプレゼント致します!
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★発売記念講演会開催決定!
●「ごはんが才能をつくり、未来をつくる」
~親交の深い船越康弘とおのころ心平が、食と健康について語りつくします。

出演:自然食料理人・船越康弘×ボディサイコロジスト・おのころ心平
特別ゲスト:佐藤研一(サトケン/トータルライフコーディネーター)
日時:2013年1月26日(土)18時会場 18時30分開演 20時30分終演
会場:日本教育会館・8階第一会議室  〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2
入場料:2000円 *事前予約制 *当日料金2500円

参加ご希望の方は下記からどうぞ!
http://www.homesha.jp/e/books/p.php?tag=pc/sp/wara_lecture